ハロウィンの情報をお届けする第二弾です。
街がハロウィンに染まっていてもまだまだわからないことだらけのハロウィンについて・・・
なぜハロウィンでは魔女や
怖い仮装するのでしょうか???
「ハロウィン」というと、幽霊、魔女、黒猫、ゾンビなど、不気味なもの、恐ろしいものがテーマになり、家々をこれらのシンボルで飾ります。
日本でもハロウィン・グッズが販売されているコーナーでは、魔女や黒猫、幽霊のマスコットやイラストが描かれていますよね。
カラーでは、黒とオレンジがハロウィン・カラー。
更にはカボチャやカカシのように、秋の象徴もシンボルとされています。
これはハロウィンと融合したケルト人が信仰した古い宗教、ドルイト教と関係があります。
キリスト教がヨーロッパに普及する以前、ケルト人が信仰した宗教ドルイト教では、「サフィン祭」というお祭があり、これは11月1日で、新しい年の始まりを意味しました。
その前日である10月31日の夜には、収穫祭を行う習慣があり、この収穫祭でドルイドの祭司たちは、かがり火を焚き、作物と動物の生贄(いけにえ)を捧げました。
ちなみに、「かがり火」を英語でbonfire(bone+fire=「骨」+「火」の綴り)と表記するのは、このサフィン祭でかがり火の中に牛の骨を投げ込む習慣からきているようです。
11月1日の朝、ドルイド祭司は各家庭にこの火を配り、各家庭では持ち帰ってかまどの火を新しくつけて家を暖めます。
一年の中でもこの時期はこの世と悪霊の世界との間で目に見えない扉が開き、この両方の世界を自由に行き来できると信じられていました。
イギリスやアイルランドの冬は寒く、暖房施設の稚拙な時代ですから、冬に多くの死者が出たことから、こういう発想が生まれたのではないでしょうか。
ここから、<この世と悪霊の世界の扉が開く>という言い伝えが生まれ、「恐ろしいもの」「死」をイメージするもの、そして魔女とその使いである黒猫、そして幽霊や怖い妖精などがシンボルとして登場し、「「死」や「恐れ」をイメージする黒がハロウィンの象徴となっています。
村人たちが分け合って、かまどには分け合った同じ火を灯して家を暖めることで、村の家庭は一つに連帯し、暖かさは家に悪霊の侵入を防いだとされています。
その「かがり火」はこのお祭で重要な役割を果たすので、火が焚かれると他の総ての火を消す習慣が、今日ハロウィンの夜にはカボチャの中に灯した火だけを残して、総ての火を消すことに由来しています。
10月31日が収穫祭の日でもあり、秋の実りを象徴するカボチャやカカシ、実りと炎の色オレンジが、ハロウィンのもう一つのシンボルとなりました。
ハロウィンの夜に恐ろしい仮装をするようになった習慣は、ケルト人の一年の終わりである10月31日の夜に、死者の霊がこの世に戻ってくるとき、一緒に精霊や魔女が<あの世>からやってくると信じられていました。
そのときに悪霊たちが仮装した人の姿を見て驚いて逃げ、一緒に連れて行かれることから身を守る為でしたが、お化けの格好をした子供が近所の家々を回って脅かし、お菓子を貰うようになったのは近年のことです。
死者への鎮魂の為のお供えをしたのが「Trick or Treat」の始まりとも言われています。
「Trick or Treat」 お菓子ちょうだい じゃないと悪戯しちゃうよ~。