佐賀2区選出の国会議員、今村雅弘先生のご実家が全焼したというニュースが今朝舞い込んできました。





25日午前3時45分ごろ、鹿島市高津原にある今村雅弘衆院議員(59)の実家から出火、木造平屋建て約115平方メートルを全焼した。


 鹿島署などの調べによると、現場は住宅街で、今村議員の父利雄さん(89)夫妻が暮らしていた。2人は24日午前10時ごろ外出し、武雄市の温泉施設に宿泊中で、出火当時は家にはだれもいなかった。居間の燃え方が激しいことから、コンセント部分がショートを起こして出火した可能性が高いとみている。

 近くの女性が、利雄さん方から火が上がっているのに気づき119番した。実家は少なくとも築70年以上たっているという。

 今村議員は出火当時、佐賀市大和町の自宅に在宅中で、「けが人が出なかったことが何より」と話している。


                                 <佐賀新聞>




8月には加藤紘一元自民党幹事長のご実家が全焼したばかりなので、またか?!と思ったのですが、どうやら事件性は低く、放火の可能性は低いようです。お住まいだったご高齢のご両親も幸いご旅行中だったとのことで、どなたにもお怪我がなく、皆様ご無事だったようで、本当に不幸中の幸いとしか申し上げようがありません。





今村雅弘議員は佐賀2区選出、当選4回の衆議院議員。

昨年、郵政民営化法案の際には青票(反対)を投じて、その後<造反議員>と扱われ、衆議院選挙では公認を得られず無所属で出馬。厳しい選挙を経て見事に当選しましたが、その後の臨時国会終了後勧告により離党届を提出し、現在は無所属として議場左翼に席を得ています。


既に世間では「郵政民営化」は過去のこととして人々の関心は薄れていますが、昨年7月5日、衆議院本会議で行われた、郵政民営化法案採決の際、自民党議員が青票(反対)を投じる度、議場野党席から歓声が上がりました。

今村議員は、投票の前に一礼をして青票を投じました。

注目の採決だったので私もTVに注視して投票の行方を見守っていましたが、今村議員の真摯な姿は大変印象的でした。あの一礼にはどのような気持ちが込められていたのか是非一度尋ねてみたい思いですが、想像では、自民党議員として党議に反して自らの意志を貫くことへの気持ちが自然と形になったものと思います。


その後自身の信念と国民の利益を信じて主義を貫いた議員たちが党議に違反したとして造反扱いを受けたことは、大いに疑問を感じます。

あの法案が充分な審議を経て採決に持ち込まれ、地域により郵便事業の享受の仕方に格差が生じないのであれば、あれほどの反対は発生しなかったでしょう。


かつて、社会党と連立して自由民主党が村山富市党首を首班指名した際、本会議の採決で賛成票を投じなかった自民党議員たちがいました。政権野党だった自民党が、政権奪取の為に選択した苦渋の決断でしたが、長年相対してきた社会党の党首にどうしても首班指名の記名ができなかった自民党議員が多数いました。

郵政法案のような一法案と違い、首班指名での党議違反が罰せられず、この郵政法案では離党勧告まで発せられたのは、行き過ぎだったと思っています。

郵政民営化が誰にとってもよい方向で行われ、離党勧告を受けた議員方が一日も早く復党できることを切に願います。