こんにちはホープブヨンです
本日の整備車両はオイル漏れでご入庫頂いたベンツ W211です
オイル漏れ箇所を特定するため点検していくと
ベルハウジング下部にエンジンオイルが滴っています
W211 ガソリンエンジンではリアクランクシールからの
漏れが多いですが、、、
CDI ディーゼルエンジンではクランクシール以外からの
漏れも考えなければなりません
誤診しやすい箇所なので慎重に診断しなければなりません
CDIではリアクランクケースの上側に穴(赤丸)が開いています
そこからオイルが流れ、ベルハウジング内に伝っていきます
赤丸の向こうにはエンジンVバンクに繋がっています
次はVバンクの方をチェックしていきます
ごちゃごちゃしています(*`∧´)/
一見すると漏れている箇所がわかりませんが
様々な角度から見ると、Vバンク下部にオイルで汚れている
箇所を発見しました
エンジンVバンク間にあるオイルクーラーでした
CDIのウィークポイントですね
Vバンク間にオイルクーラーをレイアウトする車両は多くありますが
熱がこもる場所なので、高温、低温を繰り返しゴムパッキン硬化
クーラーの歪などが起こり漏れてしまうことがあります
輸入車では多いケースです
また漏れがよくチェックしないと見えない所なので
漏れが酷くならないと発見しにくいです
CDIで漏れが酷くなるとシャットオフモーターがオイルにより
壊れてしまいエンジン不調になる場合もあります
車検時の点検だけではなく12ヶ月点検も行って頂ければ
早期に発見、漏れが酷くなる前に対処できます
それではオイルクーラーパッキン交換作業をしていきます
Vバンクの最下部にあるため
サージタンクやタービンなどを
すべて外していかないとアクセスできません
どんどん外していきます
すっきりしました
そしてクーラーが見えました
クーラーを外してパッキンを交換します
クーラーが取り付けられているエンジン側は地が荒れていたので
面をだし、クーラーを取り付けます
赤丸の所がベルハウジングに繋がっている排出口です
清掃後折り返していきます
クーラー上にあるシャットオフモーターも
クーラーのオイル漏れによって汚れていましたので
清掃します。オイル付着によって壊れやすい物が
クーラー上に多々ありますので1つ1つ部品をチェック
清掃しながら組み付けていきます
組み付け後試運転をして作業を完了しました
ホープブヨンでした