ポルシェの館~996~編です!! | 輸入車専門店・マリオットマーキーズのブログ

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こんにちは!水嶋ヒロ(キラーン)Gです~~。

祝!ル・マン24時間レース優勝!!
やりましたね、ポルシェは。
魔物が住むルマンをまた制してしまいました。
トヨタは素晴らしい走りと作戦を展開していましたが、
最後は魔物にやられてしまいました。
今年の結果からすると来年のレースもまた楽しみです。


さて先週に引き続き996カレラのクラッチオーバーホールです

先週「アイドルミート」に触れましたが

これはエンジン回転数を上げない状態で

まずはクラッチを当てて行く事を言います

この動作が荒いとエンストします

どんな車でも基本はこれですが

エンストするのでアクセルを開けて

クラッチを繋ごうとしたその結果が

下の画像になります

もうクラッチ板が存在しない位まで減ってしまっています

IMGP2725


ポルシェは特にツインマスと呼ばれる

重いフライホイールが付いていますので

丁寧にクラッチを繋いであげないと

クラッチ板には負担が大きくなります

丁寧に繋げば、クラッチ操作だけで

車輌は動き始めますので

この感覚を身に付ける事が大切です

ポルシェは「半クラッチ」は厳禁

なんて書いて有る雑誌が有りましたね

ガラスのクラッチなんて呼ばれていましたが

これは全く表記が間違っています

半クラしないでどうやって進み始めるのかを

教えてもらいたい位です

(レーシングカーは別ですが)

下の画像はクラッチディスクの厚みを

新品と比べているところです

IMGP2727


ディスクが減り過ぎてリベット部がむき出しとなり

クラッチカバーとの接触面が荒れ果ててしまっています

変色も見られますので、熱もかなり入っているのが分かります

IMGP2728


こちらが新品のクラッチカバーです

ディスクとの接触面はフラットでとても綺麗です

IMGP2729


フライホイール側もクラッチカバー同様の

状態であった為に交換を行い、組み上げをして行きます

トランスミッションを搭載し、走行テストをすれば完了です

IMGP2732


上の方でも書きましたが、まずはクラッチから当てて

車輌が進み始めたらアクセルと入れ替わるように

更にクラッチを放して行けばいい訳です

エンストしそうになったら、アクセルを戻して

クラッチを切ればいいんです

エンストするからエンジンの回転を上げるのではなく

クラッチが繋がったら回転を上げればいいんですね

クラッチ操作だけでも有る程度の段差は

乗り越えられます

回転計を見ながら、クラッチを当てて行き

アイドル回転を維持するイメージで

アクセルを当てていくのも練習になりますね

これが分かってくると坂道も

スムーズにジェントルマンに発進出来ます!


ではまた次回です音譜

水嶋ヒロ(キラーン)Gでした~音譜


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