いつもブログをお読みくださり、ありがとうございます😊

前回の続きです。

一晩ぐっすり寝てすっかり前日の疲れはとれた。

入院の日も手術日も決まって心はとてもスッキリしていた。

この日は入院に向けての説明を聞くためにまた午前中から病院へ行った。

まず自分の病状と、行う手術の内容をどのくらい理解しているかの確認のため、簡単に自分の口で説明させられた。

そのあとに準備するものや、入院生活についてわかりやすく丁寧な説明を受けた。

面会は一切禁止で洗濯物などの受け渡しは受付を通す、、など。

手術時(後)に必要な、腹帯、オムツ、ストロー付きコップ、ガーゼを買って帰った。

早速準備にとりかかった。

1週間～10日の入院予定なので、タオルや下着、靴下、インナーは日数分用意した。

パジャマは病院でレンタルすることにしていたけど、ものすごい荷物だった。

それから入院までの4日間は家の中のことを色々と整えた。

掃除はもちろん、シーツや毛布を洗ったり、

夫と息子の髪をカットしたり、愛犬をトリミングに連れて行ったり思いついたことはすべてやった。

体調はまったく普段と変わらないし、周りの人たちからのパワーをたくさん頂いて、むしろいつも以上にエネルギーに満ちていた。

そして入院中に、息子のお弁当や2人のお夕飯を作ってくれるというTちゃん(義姉)に、色々と渡すものや説明をさせてもらって、家のことは本当に安心できた。

主婦が入院するのにこんなにありがたいことはないと思った。

この時はまだ、息子に大腸がんであることは言わず、大腸ポリープを取る検査入院をすると話した。

とくに疑う様子もなかった。

息子から見て、お母さん(私)は全く癌患者には見えなかったと思う。

そしてこの選択は正解だった。

息子は『言わないでくれて良かった、言われてたらヤバかった』と後から話した時に言っていた。

(あくまで我が家の場合です)

一日一日を大切に過ごして、あっという間に入院の日がきた。

夫と息子と朝ごはんを食べて、

『行ってくるね～(テスト)勉強がんばってね～』と言って、

いつも以上にお互いの目をジ～っと見て息子とバイバイした。

夫に車で病院まで送ってもらった。

事前に説明されていた通り、PCR検査を受けた。

日曜日だったので、検査結果が出るのに2～3時間かかるとのこと。

入院する5階の待合室で待ってて下さいと言われた。

テーブルと椅子が置かれた開放的でいい感じの場所。

『帰って大丈夫だよ』と言ったけど、夫がお昼まで1時間くらい一緒に待っててくれた。

『じゃあね！！』とエレベーターに乗る姿を見送った時、さすがにちょっとだけ寂しくなった。

日曜日の病院は、入院病棟に入らない限り誰もいない、、というくらい人が通らない。

静まり返ったその場所で本を読んで待つことにした。

途中、看護師さんが来て、

『長い時間お待たせしてごめんなさいね。土日はどうしても結果に時間がかかってしまって。一応の検査なんですけどね～』と苦笑いしていた。

『病室に荷物運んでおきますね！』と私の大荷物を持って行ってくれた。

そして、

『今からお昼のお食事持ってこれるので、ここで食べちゃいます？まだあと1時間以上かかると思うので』と。

『お願いします』と言った。

こちらが運ばれてきた。

昨夜、普通に鶏のから揚げと白米をモリモリ食べていた私。

静まり返った誰もいない場所で、(まだ)私服で、具合の全く悪くない私にはちょっとショッキングな内容だった。

食べていると、看護師さんが今度は下剤を持ってきた。

『これもゆっくりで大丈夫ですので飲んじゃってください』とお水2リットルと共に。

それらを約1時間かけて飲み干し、

病院に着いてから3時間以上が過ぎたその時！！

信じられないことが起きた。

ついに看護師さんが2人、迎えにきてくれた！？

と喜んだ矢先、

『◯◯さん、僕がこんな格好しているからお察しだと思いますが、、』

はい？何のこと？？とポカーン。

『コロナ陽性でしたー。残念ですけど、入院取り消しです』

よく見るとすごい防護服！！

は、は、は、はいー？！！

大袈裟でなく、人生でこの時ほどまさか！と思ったことはないかも。というほどのまさか！

癌の宣告された時よりずっとダメージが大きかった。

『嘘でしょ！！』と思わず声を出していた。

回転数がどーだかで、とにかく間違いなくコロナ陽性とのこと。

『決まりで2週間は空けないとダメなので、30日の外来予約したので、その時にまた入院と手術の日を決めましょう』と説明された。

『入院できない！取り消し？そんな先！！』と脳内パニック！

そして、ハっ！として、

『てゆーか癌、大丈夫なんですか？』

と聞くと、

もう一人の看護師さんが、

『大腸がんはそんなに急に進まないから大丈夫だと思う。もし何かしら症状がでたら連絡して』と諭すように話してくれた。

私の大荷物にはビニールがかけられて返ってきた。急なバイ菌扱い😂

今思うと笑ってしまうけど、この時は1ミリも笑えなかった。

夫に電話して、蚊の泣くような声で説明した。

すぐに迎えにきてくれた。

さっき別れたエレベーターから夫がまた登場。

今なら笑える。

しばらくしてから周りの人たちに申し訳ない氣持ちでいっぱいになってきた。

夫は大荷物を持ちながら、

『症状まるでないのにね、まぁもう少しゆっくりしてから入院しなさいってことだよ』と言ってくれた。

『本当にごめんね』と言って、しばらく帰らないと思っていた家に帰ると、息子と愛犬が目を丸くしていた。

和室での隔離生活の始まりです。

いつもありがとうございます。感謝します。

守護霊さま、ご先祖さま、見えない存在の方々。

そして、周りにいる人たち💞

世界が平和になりますように。

嘘でしょ！！！