口屋内大橋
四万十へ来ると必ず寄るところです。
トラス橋の赤と、四万十の碧の対比が美しい。
今年は水嵩が多目で、
淡いグリーンの水面が見れました。
いつもと違うのは遠くに見える屋内大橋(沈下橋)に
人気がないことです。
折から重なる豪雨によって
多くの沈下橋が被害にあっています。
岩間の沈下橋も、以前に橋梁が流されただけでなく、
橋げた自体が川底に沈下してしまい、
うねってしまっていました。
京都岩清水の近く、木津川にかかる
上津屋橋(流れ橋)という橋があります。
沈下橋同様、大水に対しての工夫がなされた橋で、
橋板が流されて、橋脚が残るようにされたものです。
↑上津屋橋(流れ橋)
時代劇などの撮影でも使われていた、
総木製の長い橋でしたが、
近年、修復に税金が使われすぎるということで、
鋼鉄の橋脚に作り換えられてしまいました。
地元住民の足としての役目も、
すぐ近くにできた立派な道路橋があり、
その仕事を終えた橋ではありますが、
以前の姿を知る者としては、
複雑な思いのある出来事でした。
現在の四万十の沈下橋は、
コンクリート造りではありますが、
そのそれぞれの川と共にある姿が美しく、
四万十最大の魅力ではないでしょうか。
今の姿を留めつつ、
なんとか、復旧していって欲しいと
強く願います。
昔は良かったと、年寄りくさいと言われても、
やっぱり昔は良かったと、今回その念が増しました。
温暖化の影響がこのようなところにも及ぶことになるとは、
学生当時は、欠片も思っていませんでした。