ざわついた酒場の1番端のテーブルに一緒に姫を助けに行く仲間がいる……
俺はゆっくりと近づいて行く……
…グッバイ俺の青春
そりゃあここまで来れば俺だってわかってたさ
わかってたけど普通はRPGのパーティーって1人ぐらい[ボンッ キュッ ボンッ]な女の子キャラいるじゃん!
可愛い武闘家とか綺麗な賢者とか……
『あーきたきた~!』
『ヒョクチェってば遅いっ!』
『だいたい勇者がヒョクチェヒョンっておかしいですよ?』
『………』
やっぱりね
やっぱり全員メンバーじゃん(泣)
『えーと…とりあえず自己紹介とか?』
あぁ俺何言ってんだろ…
『えーなんでいまさら~』
うん、リョウク俺もそう思ったけど
『…まあ職業知らないとな』
さすがジョンウンヒョン!
『そうだね、じゃ僕から…僕は武闘家のソンミン、ヒョクよろしくね』
可愛い武闘家いたー!!!
『ソンミンヒョン武闘家なんだ?』
『そうだよヒョク、僕にぴったりでしょ?』
そうなんだよ、可愛い顔してソンミンヒョンは武闘派なんだよな~
俺がうんうんと頷くとソンミンヒョンは嬉しそうに俺に微笑んで…その後ろのギュヒョンさんの目が怖いです
『次僕ね。僕は踊り子なんだよ♪』
へぇーリョウクが踊り子って以外?
『踊り子って男でも装備出来る服がカッコイイんだよね~』
『あー僕もそれ思ったんだよね~』
ソンミンヒョンとリョウクの乙女な会話始まりました。
『僕は戦士です。』
え?
俺の驚いた顔を見たギュヒョンがふてくされたように言う。
『仕方ないんです。ソンミニヒョンと一緒に行くには戦士しか無かったんで。あ、戦いは勇者にお任せしますから!』
戦わない戦士って……
ただのコスプレ……
『えーギュヒョンてば僕を守ってくれるんじゃ無かったの~?』
『ソンミニヒョンだけは守ります!』
…たぶんソンミンヒョンのが強いと思います
『俺は遊び人だ…』
なっ?なんで?ジョンウンヒョン?
だってまだ他にも職業あるのに遊び人?
『ねー ジョンウンヒョンが遊び人ってびっくりだよね?』
リョウクの言う通りだ。
それにこれだとRPGに必須な魔法系のキャラがいないし。
『でもジョンウンヒョンてば前は賢者だったんだよね♪』
『じゃあなんで遊び人に?ヒョンこのメンバーなら賢者必要じゃね?』
『んーパーティもう1人いるよ?』
ソンミンヒョンがリョウクとまだキャッキャッやりながら言った。
え?そうなの?5人じゃないんだ?
でもこの際人数は多いほうがいいよな
『もう1人?』
『うん、もう1人が賢者だから』
賢者?
もう1人、賢者が似合うメンバーって?
今いないのは……
『あー悪ぃ 遅くなった』
俺の後ろから声がした。
この声は………!!!
『ハンギョンとこ行ったらもう旅立ったって言うからよぉ』
俺は恐る恐る振り返って…
出たー!!! 大魔王!!!
『んだよ?ヒョクチェ?』
よっぽど俺が驚いた顔をしていたらしい。
ヒチョルヒョンが眉間に皺を寄せて俺を睨んだ。
『ヒチョルヒョンは大賢者なんだよ~♪』
あの…大魔王の間違いじゃ…
『一緒にパーティ組めるだけでもすごい事なんですよね』
『うんうん』
綺麗な賢者…そうだけど…ホントに綺麗だけど……
ギュヒョンもジョンウンヒョンまで嬉しそうだ。
『ドンヘがさらわれたってジョンスが泣きつくからよ…』
ちょっと照れたように言ってそれから不敵な笑みを浮かべて
『どこのどいつだか知らねぇけどドンヘに手出したらタダじゃおかねぇ!一生後悔させてやる!!』
あぁ…ごめんなさい
俺もう手出しちゃいました。
一生後悔はしたくないです…
『……で?とりあえずどうする?』
ジョンウンヒョンが聞く。
『まずは町で情報集めじゃないですか?』
『あー装備も揃えないとダメじゃない?』
『ヒョク~装備揃えるお金持ってる?』
ソンミンヒョンに聞かれたけどお金の事なんて全く頭に無かった。
あ、そういえば家出るときにハンギョンヒョンから袋貰ったっけ?
確か困った時に使えって……
袋を取り出して中身をテーブルの上に並べる。
『……………………………。』
『初期装備だね』
『初期装備だな』
テーブルの上には
《こんぼう》と《なべのふた》
『とりあえずお金貯めましょう!』
『じゃ行くか?』
ジョンウンヒョンの一言でみんなが立ち上がる。
揃って酒場を出ようとすると
『ヒョクチェ!』
ドンヒヒョンの声。
『お前まだ装備無いんだし、レベも低いんだからそれちゃんと装備していけ!』
…………え?
『まぁ無いよりましだし、てかハンギョンからの物置いてくのか?あぁ?』
怖い顔した大魔王←×大賢者様に言われて仕方なく俺はこんぼうとなべのふたを装備した。
………早くレベル上げてカッコイイ装備を買おう!
旅立ちの日に俺は心に誓った。
…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…
やっとパーティー出来ました。
勇者の初期装備はこんぼうとなべのふた。
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