昨日の記事に関連して
たまには「わり算」について
考えてみませんか?
6➗2=3
イメージとして表すと
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うん、これは分かりやすいですね。大部分の生徒はこの認識になりますが、わり算にはもう1つあるんですよ。
イメージとして表します
⬇
ピンときましたか?「なんだ、そんなの当たり前じゃん」と思われた方は天才です。わり算の2つの意味をしっかり理解しているからです。
わかりやすく文章で表してみましょう。
リンゴが6こあります。2人姉妹で分けるといくつずつになりますか?
リンゴが6こあります。2こずつ分けると何人に分けられますか?
前者を「等分除(とうぶんじょ)」
後者を「包含除(ほうがんじょ)」
と言いますが、重要なのはここからです。
子供たち(いや大人もかな?)はそんなこと考えもしないし、わり算の2つの意味なんてどうだっていいのです。彼らの頭の中はこうです。
6➗2=□ → 2✖️□=6
9➗3=□ → 3✖️□=9
「後ろの2つをかけて元に戻せばいい」
かけ算習っているから楽勝です。文章題も出てきますが「大っきい数をちっちゃい数でわればいい」ぐらいの認識でしかありません。
宿題のドリルでわり算の問題がズラーっと並んでて子供たちはそれをスラスラ解いていきますが(大多数の)保護者の着目点はひとつ
「️⭕️がついているか」
……です。中学受験算数の文章題を苦手とするお子様が多い原因はコレです。点数、偏差値を気にするあまりその中身が全く見えていないのです。
リンゴのイメージ図の説明を文章にしてみると子供たちは簡単に理解してくれます。普段は文章題が苦手なのに文章にするとわかりやすいだなんてなんだか皮肉な話ですね。