(「僕はいつも臨時のおやつが発せられることを望んでいます」とビーグル犬まろさんオス10歳)
夏の観光客とかを当てにしていた人たちに冷や水を浴びせた形になった、8月8日の16時43分頃に起きた日向灘の深さ31㎞を震源とするマグニチュード7.1、最大震度6弱の地震。死者はなく、けが人が現在のところは16人とされています。けがをされた方、被害に遭った方は早く回復されることをお祈り申し上げます。
この地震に対して気象庁が同日の19時15分に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
一方、神奈川県では8月9日の19時57分頃に県西部を震源地とするマグニチュード5.3、最大震度5弱の地震が起き、かなり交通も乱れました。この地震は一応は南海トラフ地震とは関係ないとされておりますが、それでも一週間程度は同じような地震が起きる可能性について述べられています。
神奈川県西部を震源とした地震はともかく、南海トラフ地震は想定される被害がずっと甚大なために、わざわざ「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」というものが発せられたわけですが、時期はまさにお盆休みの帰省シーズンであり同時に夏の観光シーズンで、旅行をキャンセルする人や海水浴場を遊泳禁止にしたりする自治体も出てきて、道後温泉は宿泊客が数千人規模でキャンセルが出ているとか、静岡県の西伊豆町や、神奈川県の平塚市の海水浴場まで遊泳禁止の処置がとられているところまであると聞こえてきます。
この地震に関して、「怖いぞ怖いぞ」とは盛んに言われるのですが、結局「地震がいつどこで起きるのか特定するような情報はデマ」と相変わらず地震予知はできないことが言われていることもあり、それでも「九州地方の地震のおかげで南海トラフ地震が起きる可能性が高まった、とくにここ短期の間」みたいな言い方もされてきているので、すっきりしません。SNSを通じて「地震雲」みたいなものが話題になって恐怖だけが煽られたりして、また「南海トラフ不況」を誘発しかねない気がします。
これ、コロナのときみたいにこの「南海トラフ地震臨時情報」で観光産業とかが被害を受けたら、また「補助金を出します」とかなるのかな、と疑っています。
また、南海トラフ地震が影響しそうな場所にある原発は以下の四つでいずれも耐震性は大丈夫と主張しており、浸水については
*九州電力川内原発(鹿児島県)防護壁海抜15m (想定6m)
*四国電力伊方原発(愛媛県)敷地高10m*1 (想定8.1m*2)
*中部電力浜岡原発(静岡県)防護壁海抜22m (想定25.2m)今後要対策
*日本原子力発電東海第2原発(茨城県)防潮堤海側20m側面18m(想定17.1m)
カッコ内は津波高さ想定
*1:ただし電源供給できるよう電源車が海抜32mのところに設置されています。
*2:ただし町内を襲う津波が最大21.3mと想定されています。
となっています。福島の原発の場合は想定を大分上回る津波が来たのですが、今回どうなんだろうか、津波の最大想定より防護壁が低いところもあるしどうなんだろうと思ってしまいます。いったん、原発の事故が起きればまた広範囲にわたって放射能汚染が起きるだろうし。
さらに、それ以上に原発以外の場所へも容赦なく襲ってくる大地震の振動と、大津波。想定死者32万人というのだから恐ろしすぎます。
神奈川県のうちの周辺のでも地震が起きた途端にスーパーマーケットの店頭から急にミネラルウォーターが消えたのだけれど、この「地震に注意してください」という状態が続く限りは一時的に観光需要も冷えるものの、それが長きになるとそのうち「オオカミ少年」的になってしまい気が緩んで、そんなときにこそ大地震が起きる気がします。
なんだか毎日、不安とモヤモヤを持ちながら生活するのは疲れます。