じーちゃんは、私が小学校に上がる年に他界した。死因は癌、肺がんと骨肉腫を併発していたと聞いている。
じーちゃんの記憶は二つ。
畑仕事をしてるじーちゃんに近寄ったら、満面の笑顔で話しかけてくれたこと。
その少し前に、私は幼稚園に嘘をついて早帰りした。
先生「今日、早く帰ってきなさいって言われ
た人〜」
私 「はーい」
ってな感じで散歩途中に抜け出して、幼稚園近くの祖父母の家に行ったのだった。
その時じーちゃんはいなかった。びっくりしたばーちゃんが母に電話して、やってきた母にしこたま叩かれた。
その時のことをじーちゃんは、
「お前幼稚園抜けてきたってか」
とケラケラ笑ってた。じーちゃんがこんな笑い方するんだ…と思った。
もう一つは、火葬直後のじーちゃんの骨。じーちゃんの骨は軽かった。
骨肉腫を患っていたから、
「じーちゃんの骨バラバラだ。痛かっただろうに」
と泣いていた。
私はじーちゃんが大好きだった。だけど祖父母の家に泊まった時は、じーちゃんじゃなく、ばーちゃんと一緒に寝た。理由は自分でもわからない。
じーちゃんは、遊び人だったと聞く。
じーちゃんが他所の女に産ませた子をばーちゃんに育せさせ、その子が親戚の中の誰かということは、親戚みんなが知っている。それが誰かということは確定はしていない。
博打で大損こいて山を一つ手放したとか何とか、嘘か誠かわからない逸話もある。
どんな人だったかはよくわからないけれど、大きくて、優しくて、怒ると怖い人。
それが、私のじーちゃんのイメージだ。
