※の部分
さださんの歌詞を勝手に変えて
申し訳ありませんが…。


あんたがいなくなってから
両手ほど※ 
年を数えたね
もう泣きそうにならないで
あんたを語れる歳になった…

本当の事で正しいことを
きつく言われると腹がたつもんだが
あんたに言われると素直に聞けた
本当に優しかったからな

プライドの高い照れ屋の 
バイオリニスト※
アンダンテカンタービレ 
妙に愛してた
あんたが教えてくれたこと
笑いたきゃ泣くことから学べってね

みんなあんたを好きだったよ
あんたがみんなを好きだったようにね



親父が亡くなってもう10年になります。
思い出さない日なんてなかったし
写真を見るたび
もういないって事が辛かったし
遺影にどんどんと似ていく自分が怖くもあるし

意識はまだしっかりあったくせに
泣きながら手を握る私の手を
握り返すことはしてくれなかったな。
自分の未練を断ち切ろうとしたのか…
私にその感触を残すまいとの思いやりか。
あれが残された精一杯の力だったのか。


いろんなことを思いながら10年になります。

怖いもんなしで
そのくせ涙もろくて
私と二人で毎晩一升瓶を空けるのが夢で
母のことが本当に好きで
そのくせクニちゃんという彼女がいて
70歳を過ぎて初めて手を繫いで歩いたとか。

そんな父ちゃんが残した大切な人を
忙しさを言い訳に会いに帰ることも少なく…
怒ってるかなぁ。

母ちゃんが呆れるほど酒呑んで
ギターとバイオリンで歌って
たくさん話がしたいなぁ。

この歳になっても呆れた甘ったれ…
父ちゃんの前では
何も変わってないからね。
今も大好きだし。


最近のことだけど…
父ちゃんと二人で選んで
一緒に弾いたギター達
ようやく全部処分をお願いしたよ。

本当のBye Bye Guitar…
だな。