一人でちょっと色々考えたい。
そう言って、携帯の電源も切っている。







ここまで来ても
私は、ボロボロになった
夫を心配してしまった。









道を踏み外さないだろうか?
まさか、どこかに行ってしまわないか?






いろんな心配をした。








もう、私の所に帰ってこなくていいから
生きていて欲しい。
そう思った。








それくらい、心配した。










が、私はバカだった。




夫は、絶対に使っては
いけない嘘を私に吐いた。




それを見た瞬間。








女を選んだ。と山本に連絡した。
すぐさま、山本から電話がなった。







冷静を装っているが、
めっちゃ声が怒ってる。






こんな山本は初めてだった。






そして、私に言った。




今、ミサキさんに見捨てられたら
本当に一人になってしまいます。
勝手言ってるのは、十分承知です。
でも、もう少しだけ待ってくれないですか?
僕とさんちゃんで、腹割って話します。
色んな条件の中に
女と別れることをいれます。
ミサキさんが、居なくなったら
ホントに帰る場所がなくなるんです。
もう少しだけ、僕たちに
付き合って下さい。






ここまできたのに、まだ
私を引き留める。






ここ数日、毎日 山本と電話で
話している。






色んな事を擦り合わせて
今の夫の私には見せない顔を知った。








糞は、私の斜め上を行く
糞っぷりだった。












私と話し合いの日。
夫は、私からの電話もLINEも無視して
女と過ごしたようだ。








私には一人で考えたいと言ったのに
夫は一人ではない道を選んだ。