いまさらながら陳腐な言葉を使いたくはないが、それでもやはり言わずにはいられない。
世の中には想像を超えた演奏技術を持った才能溢れるアーティストがおり、彼らはまた、相当の技術にて一枚の作品を作り上げた。
今回取り上げた作品は、Veil Of Mayaの「The Common Man's Collapse」
カメラ$maroonhateさんのブログ

それにしてもまだまだ卓越した技術を持って聴き手に叩き付けて来る凄まじいまでの演奏技術によって、想像を遥かに超えた作品が生まれてくるもんだなと。
ハッキリ言わせてもらう。このバンドの演奏技術は凄まじく、全てが奇跡的であり、ここまでくるともはや上手いだのレベルが高いだのそんな安易な言葉で語られるような、安易でいて陳腐な言葉で語れる代物じゃないとさえ思えてしまう。この作品を語るのに安易に言葉で評するにはおこがましくも思えてしまう。高尚過ぎるよ、少なくとも演奏技術を聴く限りね。演奏全てがまさに神ががりといえるほど奇跡的な技術。ため息しか出ないほどの緊張感が張り詰めた演奏。展開なんて全く読めない。右に進めば急に左に進んだり、前に進んだと思えば一瞬にして後ろに進んでいたりする。とにかく聴き手は置いてけぼりを食らうような感覚。

俺は今どこにいるんだ?と思わず言いたくなる程に。

そう思わせるほどこのバンドの演奏は、一つのレールに沿って進んでいくのではなく、突拍子も無い程のめまぐるしく展開される演奏。 タイプとしては、August Burns RedやBorn Of Osirisと言ったプログレッシブなサウンドを融合させたメタルコアのサウンド。 もうねぐちゃぐちゃなんですよ。いや、聴いている俺の頭の中が。整理つかないんですよ。もうわけが分からない。んでもって彼らはそんな頭の中をぐちゃぐちゃさせるほど悪意全開なんですよ。人の頭の中をぐちゃぐちゃに散らかしておきながら、自分たちはとっちらかしているようでいて、自分たちの領域のものは塵一つ全てを把握して頭の中にインプットさせてるような、まるで人の事は知らん振り。勝手に人の部屋を荒らしておきながら、自分たちは全てを把握しておいて、「何か問題でも?」と言わんばかりに上から目線で物事を言う、見たいな。
すげー自己中なやつらにも思えてくる。どうせ俺はあんたらのやってる高尚な音楽はついていけませんよ。そのくらい聴き手を突き放している感じなんですよ。
どこまで音楽をぐちゃぐちゃ引っかきまわすんでしょ。もともとは形あるものとしてきちんと整合性取れていたものが、彼らにかかっちゃもうばらばらぐちゃぐちゃもう原型なんてとどめてないです。でも彼らにしてみたら最初も引っ掻き回した後も全て把握してる。何もかも自分たちの頭の中にインプットしている。ものすごく理系タイプの集団みたいな(笑)

どうしたらこんなにもぐるぐると、これほどまでに凄まじい演奏を詰め込めることが出来るんだろうね?つかもうここまでくるとこれ以上の物って作り上げられるのかな?って欲張りになってしまう自分がいる。
August Burns RedやBorn Of Osirisが優等生と言うイメージで仮定しておいて、Veil Of Mayaはすっごくひねくれ者って感じかな。あくまで例えだけど。凄くどうでもいいことに100%情熱注いじゃう変わり者ってな印象ですね。まさにこういうサウンドを作ろうとするのは天才かひねくれ者かのどちらかなって思ったりする(笑)。俺が思うにVeil Of Mayaはどっちも当てはまる気がする。

Veil Of Mayaはメタルコアっていうよりかはデスコアって言った方が正しい気もする。Born Of Osirisがデスコア化したらVeil Of Mayaになっちゃうのかな?なーんて思ってみたり。
でもほんっとこの作品は凄いわ。
ちなみに、この作品に対してのレーベルは「For Fans Of:The Black Dahlia Murder Between The Buried And Me Meshuggah」などの名前を引き合いにしてるけど、言いたいことは分かりますけどね。
個人的にはAugust Burns RedやBorn Of Osirisの名前も当てはまる気がするかと。ブレイクダウンパートなんてAugust Burns RedやBorn Of Osirisと同じ切り込ませ方してるし。
ブラストが結構多用されているところはThe Black Dahlia Murderっぽいのは分かるなぁ。まあThe Black Dahlia Murder程ブルータルに突っ走るような印象はそれほど無いかな。でも言いたい事は分かりますよ。
とにかくこの作品STOP&GOの繰り返しがハンパじゃなく多いんですよ。テンポがミドルのパートはひたすらブレイクダウンを叩き込み、急にブラストをかましてきてThe Black Dahlia Murderにも引けをとらないほどブルータルな展開になだれ込んだり、時にはメロディアスなパートを織り交ぜてみたり。とにかく忙しい曲ばかりですね。展開が本当にめまぐるしく変化するので聴いてるこっちは置いてけぼりくらいますよ(笑)