先日、一緒にシフトしたクマチャンに好きな映画を聞かれた。
チャップリンの作品だのDeerHunterだのと言った記憶があるが、本当は「切腹」かもしれない。

確かにDeerHunterのDe Niroとか誰が見てもカッコ良いわけだし、ちょっとストーリーに無理はあるが気持ちだけは伝わるわけで・・こういう人物になりたいと思うのは人の情というもの。

そりゃチャップリンなんかもちょくちょく見返すが、一つ一つの小技の完成度が高過ぎて果たしてここで必要かなと思うときもたまにあるが、やっぱりトータルの作品として味わい深かったりそれ自体が作品の醍醐味になっていたりするあたりはやはり流石にチャップリン・・なのである。

しかしやはり何を俺のベストと聞かれれば、現時点ではあえて「切腹」と答えたい。
さして映画に精通しているでもなく、この時代だから評判の良い映画の話も小耳に挟むわけであくまで素人のたわごとの域を出ないわけだが・・この作品を見返すにつけ改めて一分の隙もないと感じるわけである。
こと、先述のDe Nieo を超えて、ここでの仲代達矢は極めてかっこいい。
実は俺もこのテイストになりたいと思ったりそういう体を気取ったりもした時期も10年くらいあったが・・結局は今のキャラに甘んじている始末・・全くこれでは戦はできないでしょうな(苦笑

と言うわけで俺は今の政局とかその他世の中のヌルイ事象に関して無関心を装ってはいるが、本当はこの作品の中の津雲半四郎の如きスピリットだけは忘れてはならないと常々思っている。薄っぺらいものなんか全部流されてしまえばいいと思っている、ントの事を言えば・・ま・・思っているだけだから今の体たらくなわけだが、実際は。