加門七海さんは、幻想怪奇小説を書かれる作家さんですが、ご自身もいろいろな霊体験をされています。
この本は、いわゆる「霊能者」と呼ばれる方々との対談集なのですが、見えない世界に造詣が深い加門さんだからこそ引き出せる、あの世の話がとても深くて面白かったです。
紹介されている霊能者は、有名な木村藤子さんや沖縄のユタ(霊媒師)さんなど、その能力でお仕事されている方もいれば、他の仕事につかれていて仮名で出ている方もいます。
しかしみなさん、家系の影響でその能力を授かっているという方ばかりなので、やはり霊能者というのは何かのお役目があるのかもしれないと思いました。
しかし、その能力をある程度コントロールできるようになるまでは、壮絶な体験をされている方が多くて、お気の毒というか・・・「見えない」ということは、本当にありがたいことだなぁと改めて感じました。
私のように何の霊能力もない人間が、どうして見えない世界にこんなに興味があるのか、もっといえば好きなのか・・・それはやはり、「あの世のことわり」を学ぶことで、この世のことも勉強させてもらえるからだと思います。
「あとがき」で、加門さんが、「結局、彼らが語ったのは、人の心や人の在り方、日本という国の文化についてだ」と書いているように、現実社会としっかり向き合い、周囲に感謝しながら努力して生きていくことが、一番忘れてはいけないことだと思いました。
