第一回定例会本会議での奥村あきこ議員の一般質問
質問全文と区長答弁の要旨の紹介 その3
はるみらいに関係した高齢者の居場所についてです。
晴海地域交流センター はるみらい
2.高齢者の居場所について
次に高齢者の居場所について質問します。
中央区は、高齢化率は低いものの、全体的な人口増加にともない、高齢者人口も増加しています。
所信表明では「年齢を重ねても地域で自立した生活を送ることができるよう、生きがいや健康づくりなどの支援を強化して」いくとのことでした。
昨年12月に、「ほっとプラザはるみ」を改修してつくられた「はるみらい」がオープンし、新たな地域コミュニティの拠点として運営されていますが、高齢者の居場所としての機能が十分とは言えません。多世代交流を促す役割も担っていますが、高齢者よりも子育て世代などに焦点を合わせた運用となっていることから、高齢者の居場所としての機能を充実させてほしいという声が地域から上がっています。
この地域に「いきいき館」、いわゆる敬老館を整備してほしい、という声も以前からあります。晴海地域で高齢者が健康づくりや仲間づくり、生きがいづくりをしながら、憩える身近な空間を増やしていくことが求められます。
そこでお聞きします。
第一に、はるみフラッグの入居者も含んだ晴海地域全体での高齢者人口の推計はどのようになっていますか。今後、子育て世代が高齢化するなど将来的な高齢者人口の増加についてはどのように捉えていますか。
第二に、敬老館では、マシントレーニングやフラダンス教室、オカリナ教室、ペン習字教室、パソコン相談などあらゆる行事は全て無料となっています。マッサージ師によるマッサージも大変な人気で抽選となっていますが、これも無料です。また、マッサージチェアや将棋なども自由に使え、お茶なども無料で提供されるなど、1日過ごせる施設となっています。こうした機能を「はるみらい」にも取り入れることを求めますが、いかがですか。
第三に、中長期的な視野からも、晴海地域に敬老館を整備することを求めますが、いかがですか。
それぞれお答えください。
【区長答弁】
一)晴海地域の高齢者人口は、今後も増加が続く見込みで令和22年頃には、現在本区の人口の4割を占める35歳から54歳が高齢期にさしかかり、高齢化の進行が予想されます。区では高齢者の社会参加や生きがいづくりなどにより健康な状態を維持し、健康寿命を延伸する取組として、高齢者が安心して過ごせる居場所の確保は需要だと認識している。
二)三)「はるみらい」はさまざまな世代に心地良い居場所であり、高齢者もとレーニン部スタジオでの運動や温暖浴スペースでの休憩等でご利用いただいている。本施設は多世代交流とにぎわいを生み出す地域活動拠点であり、敬老館と同様の機能を取り入れる考えはありませんが、今後、シニア向けの講座や交流イベントを実施するなど、さらに高齢者にも活用していただけるよう取り組んでいく。
また、身近な場所で「高齢者通いの場」を増やすことも計画している。
このような取り組みにより、晴海地域に新たな敬老館を整備する予定はありません。