神宮外苑 イチョウ並木(記事と関係ありません)
岸田文雄首相が新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、今春に季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げると表明しました。
いま第8波の感染急拡大で医療・救急体制は逼迫(ひっぱく)し、1日の死者数が過去最悪の500人超となるなど深刻な事態が続いています。
それなのに5類への引き下げとなれば、「コロナは終わった」との誤ったメッセージを社会に広げ、感染状況をさらに悪化させる危険があります。
しかも、5類への移行の際、医療の公費負担を段階的に見直す方針を明らかにしています。
ワクチン接種や、患者の入院・外来診療、検査などでの国民の負担が増えるようなことになれば、受診控えが広がり、感染拡大を抑制する上でも大きなマイナスです。
政府は5類移行後、コロナ患者に対応する医療機関の制限をなくすので、受診できる医療機関が増えるという見通しを立てているようですが、医療機関の多くは、一般患者と動線が分けられない設備上の問題などがあり、その打開の方策は示されていません。
現在、高齢者を中心に死亡数が増加しているのは、感染力の強さが要因だとされています。その危険を直視せず、国民に正確な情報発信を怠るなど無為無策で感染を拡大させた岸田政権の責任は重大だと思います。
しんぶん赤旗→主張/コロナ「5類」移行/引き下げありきは危険すぎる (jcp.or.jp)