24日、区議会第二回定例会最終日、議案の採決が行われました。

 

議案は9件です↓

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その内、豊海地区市街地再開発(図参照)にかかわる2件の議案に反対しました。

 
2017年7月31日 中央区都市計画審議会資料より
 
その理由は以下の通りです。
 
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議案第41号 町の区域の変更について

議案第42号 特別区道の路線の廃止についての反対意見

 

日本共産党区議団は、議案第41号 町の区域の変更について、及び、議案第42号 特別区道の路線の廃止について反対します。以下その理由を述べます。            

 

議案第41号、42号はともに「豊海地区第一種市街地再開発事業」に伴うもので、再開発の区域が2つの町名にまたがるため、勝どき6丁目の一部を豊海町に変更すること、あわせて、再開発区域内にある特別区道の路線を廃止するための議案です。

 

「豊海地区市街地再開発事業」は、豊海町2番と、勝どき6丁目7番の一部、約2haの区域に、地上56階・地下1階、高さ189mのタワーマンションを2棟、約2150戸を建設する計画です。

 

2017年(平成29年)7月の中央区都市計画審議会では、まちづくりの必要性として、計画地にある築40年以上を経過した大規模マンションの建て替え、盛土や防潮堤整備による防災性の向上、人口増加に対応した広場機能の拡充や公益施設の充実が示されました。権利者は443名、同意率は96.8%でした。

 

老朽化対策や防災対策、公益施設の充実は必要ですが、なぜ巨大なタワーマンションを2棟建設する必要があるのか具体的には示されず、審議の中で、2150戸のマンションを建設する計画になったことに権利者の人たちも驚いているという話が紹介されていました。従前居住者は約600人なのに約6倍の3600人が住む再開発計画になっており、区が示している「住宅供給については抑制基調」という方向性にも逆行します。結局は保留床を取得するデベロッパーの利益獲得に寄与するために、莫大な税金を投入して市街地再開発事業を行うものになっていると考えます。

 

中央区都市計画審議会で、日本共産党は「豊海地区市街地再開発計画」がその開発目標となっている「多様な人々が快適に暮らし、交流できる生活空間の形成」のためになっていない問題点を指摘し、反対しました。

 

今回提出された「議案第41号」は、この再開発計画に伴い、町の区域まで変更してしまうものであり、「議案第42号」は緑地などにつけかえられるとはいえ区民の共通の財産である区道を廃止する議案であるため、認めることはできません。          以 上