日本橋人形町にあった銭湯「世界湯」がなくなり、その跡地にマンションが建設されていますが、3月5日に、区議会に対し、「陳情」が提出されました。

「日本橋人形町『世界湯』跡地マンション建設と『世界湯』に関する陳情」で、その趣旨は、世界湯の復活と銭湯併設のファミリータイプ7階建てのマンションへの建築計画への変更を求めるものです。

この陳情は、区民文教委員会と環境建設委員会委員長へ送付されることになりました。

 

 

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人形町にあった世界湯(左写真)は解体されマンション建設が進んでいます     

 

日本橋地域では、「世界湯」がなくなってしまい、小伝馬町にある公設民営の「十思湯」だけになってしまいました。

利用者が不便を強いられているだけでなく、まちの温かみがなくなってしまうことから、「跡地に建設するマンションの中にぜひ銭湯を併設してほしい」と、2019年から、近隣の地域の方々が事業者へ要請を続けていたとのことです。

 

私も昨年7月の築地等地域活性化対策特別委員会で、質疑し・・・・

「公衆浴場の問題で、今、中央区では確保浴場として銀座湯と勝どき湯が指定されており、公設民営の浴場として銀座湯、入船湯、十思湯があると。どういう条件があれば公設民営の浴場として整備できるのか、また新たな建物の中に入船湯のような形で整備できないかというようなやり取りもする中で、それぞれケース・バイ・ケースで、こうすれば残せるということにはならないというお話も以前あったんですけれども、新たな建物に地域貢献策として公衆浴場を設置していく、そういう働きかけをぜひ中央区のほうからできないのか」

「地域に必要な施設である公衆浴場として整備できるよう働きかけをぜひしていただきたい」

・・・と要望しました。

令和2年 築地等地域活性化対策特別委員会(7月14日) | 会議録検索(本会議・委員会等) | 中央区議会 (chuo.lg.jp)

 

すでに「銭湯」なしのマンション建設が進められていますが、陳情に示されているように、文化を大切にした、安全・安心なまちづくり望む声にこたえた建築行政を中央区が進めていくよう、これからも要望していきたいと思います。