新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の解除で、6月1日から学校が再開され、6週間がたちました。

 

学年の締めくくりと新たな学年のスタートの時期の3カ月もの休校は、子どもにはかりしれない影響をあたえています。

 

再開当初は分散登校で、時間も短縮されていましたが、引き続き感染予防の取組が必要で、検温・消毒など、教員の負担も増えて大変です。

 

私たち共産党区議団は、「コロナ禍の学校における対応と少人数学級推進に関する意見書」を東京都知事あてに提出しようとと、第2回定例会の6月の幹事長会で意見書案を提案しました。

 

内容は・・・・・・・・・

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は、「新しい生活様式」として、「身体的距離の確保」を呼びかけ、「人との間隔はできるだけ2メートル(最低1メートル)空けること」を基本としています。しかし「40人学級」では、2メートル空けることはおろか、1メートル空けることも不可能で、「身体的距離の確保」と大きく矛盾しています。

 

子どもへの手厚く柔軟な教育のためにも、感染症対策のためにも、学校の教職員やスタッフを思い切って増やし、20人程度の授業などができるようにすべきです。

日本教育学会は潜在的な人材のプールを踏まえ、平均1校当たり小学校3人、中学校3人、高校2人の教員を加配する10万人の教員増を提案しています。

 

よって、中央区議会は、三密を避け、一人ひとりの子どもの成長を大事にした教育を進めるために、必要な教職員の加配と財政支援を行い、少人数学級を実施することを求めます。

 

東京都知事・東京都教育長 あて

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意見書案は、「全会派の賛同」とならず、本会議への上程は見送りとなりました。

残念です。