久しぶりに絵手紙を描きました。

 

文字は詩の引用。学生時代(もう40年以上前?!)に、文京区の学生たちで開催した「しあわせと未来をむすぶ女性のつどい」の参加券に掲載されていた詩です。

作者の高田敏子さんは、日本橋出身の詩人で、日本橋中学の校歌も作詞されました。

 

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美しいものについて  高田敏子(詩集「あなたに」より)

 

花は咲く 誰が見ていなくても

花のいのちを美しく咲くために

小鳥は歌い 空を飛ぶ
小鳥は小鳥をよろこび生きるために

樹は茂る 魚は泳ぐ
樹であり 魚であることのために

人は
人であるそのことのために生きているかしら?
人は人であるそのことを
いつも思っているかしら?
きのう 私がしたこと
きょう 私がしようとすること
人であるそのことにかたく結ばれているかしら?
樹や花や小鳥や魚のように--
人であるそのことを美しく生きているかしら?

樹や花や小鳥や魚を
美しいと ただ見るだけではなくて