本日17日、矢田美英中央区長が、4月の統一地方選で実施される区長選に出馬せず勇退するというお知らせが議会に届き、プレス発表されました。

 

日経HP11:41に速報が掲載され、「1987年に初当選した矢田氏は現在、23区長で最多となる8期目。在任中、同区は臨海部での不動産開発が進み、約7万人まで落ち込んだ人口が16万人台まで回復した」と報じています。

 

中央が矢田美英区長

(写真は共産党議員団の予算要望書提出の際のもの)

 

確かに、1960年に16万人だった人口が38年間減り続け、1998年には7万人を切るのではないかという状況でしたが、この20年間で16万人に回復し、7年後には20万人超えるという予想が出ています。

 

人口増自体は喜ばしいことですが、急激な人口増で様々なひずみが出ており、特に、保育所待機児は深刻です。

保育所の定員を2008年=1500人→2017年4200人に増やしていますが、昨年12月末では1400人も待機児となっています。

 

私たち共産党区議団は、自治体の本来の役割は「福祉の増進をはかる」ことなのに、保育所の整備が追い付かない、区独自の敬老祝品や出産支援祝品も、人口増で経費がかかるからと、贈呈額を引き下げたり、対象者を絞ったりと、福祉サービスの削減が繰り返されていることを問題にして、福祉の切り捨てを中止するよう求め、改善の提案を積極的に行ってきました。

 

いま中央区は、「開発会社」化して、大企業に奉仕する区政になっています。

矢田区長の勇退は、こうした区政を変えていく機会となります。

区政の流れを変えていく協同を広げ、区長選に臨んでいきたいと思います。