防災拠点になる学校体育館(空調設置済)

(写真は16年11月の有馬小学校防災拠点訓練)

 

急に寒くなり、夏の暑さの記憶も過去のことになってきましたが、この夏の酷暑で全国的に、学校体育館に空調設備をという要望が強まり、国も10月の補正予算に、熱中症対策としてのエアコン設置を盛り込んだそうです。

 

東京都でも、共産党都議団の9月の代表質問で、「学校の体育館の冷房化は待ったなしの課題」だとして、「来年の夏に間に合わせるため、補正予算を組むことも含めて直ちに取り組むこと」を知事に求め、知事は、「都立高校の体育館への整備を速やかに進めていく。公立小中学校の体育館についても、体育館への空調整備が進むよう、補正予算を編成するなど緊急な対応を行い、区市町村を支援していく」と答弁したとのことです。

 

重要な成果ですが、中央区では既に全ての学校体育館に空調が設置されています。

 

記憶をたどると・・・

日本共産党中央議員団は、2005年に学校を視察した際、佃中学では、「夏の猛暑で体育館の室内が50℃近くまで上がり、生徒が呼吸困難になったり、過呼吸でぐあいが悪くなり、体育館の授業やクラブ活動では15分ごとに休み、氷を買ってきて冷やしたり、水分をとるように指導し、授業は体育館での活動を控え、なるべくプールに切りかえた。冬は、逆に寒くて座っていられない。保護者から10分座っていて風邪を引いたという苦情が寄せられたこともある」というお話を伺い、2005年11月の区議会本会議で私(おぐり智恵子)が質問し、早期設置を要望しました。

 

区長は「学校施設のうち、普通教室と特別教室は1986年度から、体育館は1989年度から、冷暖房設備の設置を開始し、その後、区の財政状況が厳しくなったため、児童・生徒が日常的に過ごす普通教室と特別教室を優先して設置することとし、普通教室と特別教室の空調設置は2002年度で終了したが、体育館については、1996年度に設置を見送ったまま、現在に至っている。空調設備に関しては、経費が高額になることから、財政状況をふまえた計画的な改修について、優先度も考慮しながら検討していく」と消極的な答弁でした。

 

しかしその後、機会あるごとに要望を続け、2006年に有馬小から順次体育館空調の設置が実施され、2010年にはすべての学校体育館に設置が完了しました。

 

学校関係者や保護者、区民のみなさんと区議団が力を合わせて実現した成果です。