6月20日の本会議で、日本共産党を代表して志村たかよし議員が教育問題について質問しました。
その中の、「道徳の教科化」について紹介します。
「特別の教科 道徳」の教科書は、小学校では2017年度に採択し今年度から使用されています。中学校では今年度採択することになっています。
実際に使用が始まった小学校の道徳の教科書については、専門家からは、集団に奉仕する人間を美化する内容や型にはまった行動様式を教え込む内容が盛り込まれたものが多いとの指摘があります。
今回、検定を通った中学校の道徳の教科書の傾向としては、「この素晴らしい日本を愛しましょう」や「日本人は世界の人々に比べてこんなに素晴らしい」ということが強調されたり、「感動させられる、パッと読むとグッと心が揺れてしまうような教材」も特徴的で、全体として感情に訴える教材が増え、自己責任の強調、心がけで何とかなるような描き方の教材も多いという専門家の指摘があります。
道徳の評価については、「数値による評価は行わない」と学習指導要領解説が言っているにもかかわらず、教師が「評価」することも問題ですが、採択対象となる教科書の8社中5社に自己評価欄があり、4段階で自己評価させる教科書やこころの輝き度を星の数で表す教科書もあります。
学習指導要領解説は、「道徳化の授業では、特定の価値観を児童に押し付けたり、主体性を持たずに言われるままに行動するよう指導したりすることは、道徳教育の目指す方向の対極にあるものと言わなければならない」と指摘しています。
安倍政権による道徳の教科化は、「戦争立法」など「戦争する国づくり」と同時に進められてきましたが、そこに、「道徳の教科化」の本質が表れています。
志村議員は、道徳を数値などで評価することは無理であり、子どもの考えを縛ることにならないよう、教育長の見解を求めました。
全文は日本共産党区議団HPに掲載中
➡http://www.jcpchuo-kugidan.jp/index.html