東京都議会第2回臨時会は5日の本会議で、築地市場の豊洲新市場への移転を推進する補正予算(総額55億円)を都民ファーストの会、公明党、自民党、民進党などの賛成で可決しました。日本共産党、生活者ネット、維新の会は反対しました。

 

 

築地市場全景

 

 

今回の補正予算には、専門家会議が提言した汚染の追加対策

(1)市場施設の地下空間の底面にコンクリートを敷設して換気する

(2)地下水管理システムの揚水井戸を増設する

(3)新市場の三つの街区を横断する道路の地下にある観測用マンホールを補修する

のほか、新市場のカーブミラー設置、築地市場の再開発の検討などが計上されています。

先日の豊洲市場視察でカーブミラーも見てきましたが、まったくおそまつなものでした。

これからさらに55億円もかけても「改善」しても、「安全・安心」が保証されることにはなりません。

 

ターレスロープのカーブミラー(3の表示の上)

 

 

補正予算は可決されてしまいましたが、それで豊洲市場への移転ができるわけではありません。

築地の仲卸さん達も声を上げているように、市場の開設者は東京都だとしても、市場は行政と事業者が一緒に運営しており、移転をするのは事業者で、都知事が勝手に判断したり強制することはできません。

 

無害化もできない、業者の合意もない移転はできません。

日本共産党は、これからも、現在地で営業しながら再整備はできる!ということを主張し、豊洲新市場への移転を中止させるまでがんばります。