22日、「しんぶん赤旗」トップに、「大飯再稼働差し止め」の大きな見出しで「司法は生きていた」という垂れ幕を掲げる弁護団の写真が掲載されていました。
国民の安全より原発再稼働を優先する安倍政権に「ノー」の判決が下されました!!。
この訴訟は、福井県内外の住民189人が関西電力大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働差し止めを求めたもの。福井地裁(樋口英明裁判長)は21日、2基について「運転してはならない」と言い渡しました。
樋口裁判長は、人の生命を基礎とする人格権をもっとも重視し、「これを超える価値を他に見いだすことはできない」と強調。そのうえで、住民らの人格権と電力の安定供給やコストの問題をてんびんにかけた関電側の議論を厳しく退け、「国富の喪失」とは運転停止による貿易赤字ではなく、「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していること」を失うことだと強調しました。(赤旗5/22付より抜粋)
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日本共産党の笠井亮・原発・エネルギー問題対策委員会責任者(衆院議員)の談話を紹介します。
本日の福井地裁判決は、東京電力・福島第1原発事故後はじめて、原発の運転再開を認めない判断を下した画期的なものです。
判決は、「ひとたび深刻な事故が起これば多くの人の生命、身体やその生活基盤に重大な被害を及ぼす」という認識にたって、「国民の生存を基礎とする人格権」の立場から原発の本質的な危険性を指摘し、関西電力の主張を論破して、大飯原発の運転差し止めを求めています。これは、福島事故と3年後の深刻な現実を踏まえ、地元・福井県をはじめ全国各地での粘り強い世論と運動の広がりを反映したものにほかなりません。
安倍政権は、今回の判決を真摯(しんし)かつ重く受け止め、大飯原発はもとより、全国の原発の再稼働を即刻断念すべきです。日本共産党は、一点での共同を広げに広げて原発再稼働を許さず、「原発ゼロの日本」を実現するため、いっそう力を尽くすものです。 (以上)