第25回東京国際映画祭の鑑賞したコンペについて
今年のTIFFも終わった。
前に書いたリストより
「もうひとりの息子」と
「帰り道」が観ることができ
結局なんだかんだで33作品を鑑賞することができた。
もし時間などがあれば、観た作品について
感想などを述べたいと思うが
とりあえず、鑑賞したコンペの作品を
雰囲気的な感想で内容などほぼ触れません。
なので、相変わらずあま役に立たない感想集です。
コンペに限らす今回鑑賞したTIFFの中で一番よかった作品は
これまた正直ちょっと悔しいのだが
「もうひとりの息子」
悔しい理由は、だって、これ東京さくらグランプリに選ばれた作品だから。
私は、映画祭受賞作品って芸術性などが強くて結構合わないのが多いのだが
去年の「最強のふたり」に引き続き、さくらグランプリの作品いいわ。
コンペの作品もかなーりすきなのが多かったし。
これだからTIFFは好きなんだな。
この作品こそまさに私が観たいと思っていた話だった。
イスラエルとパレスチナの話。
また人にすごく薦めたいのが
「メイジーの知ったこと」
まだ日本での配給元は決まっていないそうだが
GAGA当りが買い付けそうな作品だと思うですがねー。
字幕を松浦美奈さんがしているし
日比谷シャンテ辺りが好みそうな作品なので
この辺りが好きな人にはたまらん作品だと思う。
ちなみに、もうひとりの息子も松浦美奈さん。
個人的にかなりツボに入ったのが
「イエロー」
妄想などが多くちょいと暗い内容をポップに楽しく描いた作品で
一般的に好き嫌いがわかれる作品だとは思うが
私は好きです。好きなんです。
これは、ル・シネマBunkamuraが好みそうな作品だと思う。
日本で公開されるかなー。されてほしいなー。
公開といえば、
「ハンナ・アーレント」
配給決まりましたね。
どこで公開するんだろうか。内容的には岩波ホールが好きそうな作品だが。
いやー、これの主人公ハンナを演じた
バルバラ・スコヴァさんよかったー。
正直、コンペの主演女優賞は、バルバラ・スコヴァさんか
「天と地のどこか」のゼーラ役のネスリハン・アタギュルさんか
どっちかなー、って思っていたら、後者でした。
ゼーラさんの役どころのほうが顔のアップが多く難しかったのと、
何より若く、美しかったからじゃないかな(笑)
勝手に私が思っていることだが、
こういう賞ってやっぱり熟年よりも
これからの将来を託す若い人たちが受賞するのが良いと思っているからね。
本当、実物がものすごくかわええわー。
「NO」
昔のカメラで撮影したため
新しい作品なのに、映像的にくっきりしていない。
チリで起こったNOキャンペーンの作品で
その当時の映像を用いたりと
その映像との互換性などを強めるあえてその年代のカメラを
使用して撮影したこだわりが強い作品。
「ニーナ」
監督自身が建築学部出身なだけあり建物など
カメラの映像の撮り方に拘りが強く
芸術性の高い作品。
それにしても監督、プロデューサーと女性で
スタイルが良く美しい。
このニーナやNOは
シアター・イメージフォーラムが好みそう。
「黒い四角」
一言ちょっと長い。144分と長い
後半からの展開はよかったのだがどうにも前半が。。
無論、後半を盛り上げるためという監督の方向性は十分納得ができるが。。
これはユーロスペースが合いそう。
「アクセッション 増殖」
この作品は胸糞が悪い作品で
ちょいと反対派が多いかもしれない。
私は今年に「セルビアン・フィルム」を鑑賞しており
もっと胸糞が悪かったから耐えられたのと、
何よりこの作品自体が今のアフリカの起こっている悲しい現状を描いた作品だから。
意見を書こうとするとネタばれや作品外の内容を書くので、
私が今書けることは、これを選考したこと自体が素晴らしいことだと思える。
これを公開してくれそうだった映画館はNシアターかな。
もうなくなりますが・・・・・
「テセウスの船」
インドの作品だが、
インドの問題ではなく、どこの国でもありそうな話ということで、
監督やプロデューサーの意向によりインド映画風味はほぼ皆無。
色々考えることができる良い作品だと思う。
「シージャック」
海賊船に拿捕される話だが
登場人物に実際に被害にあった人がいるなど
リアリティーにこだわった作品。
スリリングがあり常にどきどきしていられた。
「ティモール島アタンブア39℃」
とにかく映像が素晴らしい。
風景は綺麗だが貧困にあえぐ人々を追っていく。
結論
また、来年会いましょう。