Black & White / ブラック&ホワイト【映画の感想】 | まろんぱんのあれ

Black & White / ブラック&ホワイト【映画の感想】

原題:THIS MEANS WAR 
上映時間:98分

字幕翻訳:松浦美奈
監督:マックG
製作総指揮:マイケル・グリーン
製作:ジェフリー・エヴァン・クワティネッツ 、ブレント・オコナー
音楽:クリストフ・ベック
脚本:ティモシー・ダウリング 、サイモン・キンバーグ
   リース・ウィザースプーン(ローレンス・スコット)
   クリス・パイン(FDR)
   トム・ハーディ(タック)
   ティル・シュヴァイガー(カール・ハインリッヒ)
   チェルシー・ハンドラー(トリッシュ)
   アンジェラ・バセット(コリンズ(CIA上官))
   ジョン・ポール・ルタン(-)
   アビゲイル・スペンサー(-)
   ジェニー・スレイト(-)


ストーリー
 CIAでコンビの組む親友のFDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハーディ)は闇商人追跡の任務を失敗してしまった。そして謹慎処分を受けてしまったのだ。暇になった彼らふとした機会に別々にはローレン(リース・ウィザースプーン)と知り合ったのだ。そしてなんと二人とも同時に彼女に恋をするのだった。

まろんぱんのあれ-ブラック&ホワイト



 題名だが原題はTHIS MEANS WAR そう、男たちの戦い。これを邦題はブラック&ホワイトにしている。この変更は確かに最初はセンスがあると思った。ブラック&ホワイトと、タイプの異なる男性二人の駆け引きなのでそういう邦題になったと思うのだが、どっちがホワイトで、どっちがブラックなんだ?って考えるとどつぼにハマる気がする。あえて言うならば、FDRがブラック、タックがホワイト。まぁこの題名は女性に対して真逆なタイプの男性二人を表した題名でどっちがどっちってないのが正しいと思う。


 宣伝を見ると軸はスパイアクションでそれにラブコメディーだと売り物にしているが、ラブコメディーが軸です。スパイ的な要素としては、2名のCIS職員が彼女を落とすために使うツールがやアクション、一応はスパイ活動的なことはあるが、ストーリー的にはおまけ程度。ただし、チャーリーズ・エンジェルやターミネーター4のマックG監督なだけあり、スパイなどのアクションなどはちゃんとしている。そのため、まずは、ラブコメディーが好きかどうかで分かれる。そして、ブラックユーモラス的なシモネタも多いため、そのあたりに耐久性がある必要がある。「男と女の不都合な真実」などが好きならば、ぜひともお勧めしたい作品です。


 またヒロインのリース・ウィザースプーンは、ラブストーリー作品に多くでており人気があるが、日本の若者に受けるような女優ではないと思う。最近公開の作品で彼女の素晴らしさを感じたいならば、「恋人たちのパレード」。この作品でサーカスの花形を演じており旦那がいながら、若い男性に好かれるという繊細でとても魅力的な役柄を見事に演じきっている。余談だがこの作品でも空中ブランコが出てくる、それは、偶然なのかパレードの作品をリスペクトしたのかニヤリとさせてもらった。


 ただし残念ながら、今作品ではあまり彼女の良さは引き出せていない気がする。彼女の男らしさは表現されているが、今作品のみでウィザースプーンを考えてしまうとなぜアラーサーの女がこんなにもてるのか?と疑問を打破するだけの魅力は残念ながら伝わってこない。また別な考えでいくならば、普遍的な彼女が魅力的な2つのタイプの男性に同時に思いを寄せられ姫様的な扱いなるのをみて自分自身を投影させるのも楽しいかもしれない。が、どうしても彼女の立場で考えると当人の知らないところで、男二人にスパイに使われる道具を用いられ調べられているので、快く彼女に入り込めない致命的な欠点がある。


 ちなみに、鑑賞後周りの客に聞き耳を立てていたが、隣のOLさんたち2名は爆笑しており、思っている以上に楽しかったと満足していた。で、逆隣の男性2名は、思っている以上にライトな作品だったと肩透かしをくらった様子だった。要はスパイ映画としてみてしまうといかんってことです。
まぁ何はともあれ、再度書くが硬いことを抜きに楽しめるラブコメディーです。


 最後に、マックGやない、マクドGがええにきまっとる。という毎度のギャグはこの際容認します。


結論
宣伝に惑わされず、ラブコメディーとして楽しめばGOODです。