歩いても 歩いても  (DVDにて鑑賞) | まろんぱんのあれ

歩いても 歩いても  (DVDにて鑑賞)

監督:是枝裕和
原作:是枝裕和

脚本:是枝裕和
音楽:ゴンチチ

主演:阿部寛(横山良多)、夏川結衣(良多の妻、ゆかり)YOU(良多の姉、ちなみ)、高橋和也(ちなみの夫、信夫)、田中祥平(横山あつし)、樹木希林(横山とし子)原田芳雄(横山恭平)/etc


ストーリー

横山良多(阿部寛)は妻のゆかり(夏川結衣)とその息子のあつし(田中祥平)とともに実家に帰省した。その日は、15年前に他界した兄の命日だった。そこでの一泊二日の出来事のストーリー。

まろんぱんのあれ-歩いても歩いても  

 とある夫婦の実家に帰ったときの話で、とんとんと話が進んでいく。どこにでもありそうな平凡な話で、何が起こるわけでもない。しかしその平凡な中での会話の中に彼らの人生を感じさせることが多く含まれる。そして回想シーンなどが無いにも関わらずその描画が伝わってくる。平凡だからこそ自分自身に感じられるようなところが多々あり、そこがまた現実をシンクロさせ感動をさせる。会話の矛先が自分自身に言われている要にも思えた。この監督の凄さをまざまざと見せ付けられた。


 ドラマ「結婚できない男」の阿部寛と夏川結衣との組み合わせ。こちらのドラマでは結婚できないアラウンドフォティーンの二人が主人公でしたが、この映画の妻は、数年前に元旦那を亡くした子持ちです。ドラマでは、こういう独身いるいるってとても共感し親しみやすかった阿部寛でしたが、この映画では、とても共感できる平凡な家族を演じています。2作品とも監督が異なりますが、こういう事あるよね。って思える作品になっております。大きな違いがドラマは笑える感じでしたが、この映画はしんみりし、タイプ的に異なります。大人向けの話しだと思います。そのため、ドラマのこの二人のイメージで見られるときついかもしれません。


結論
 現実では、阿部寛さんは15歳も年下の女性と結婚。夏川結衣さんは、7歳下の漫才コンビ「チュートリアル」の徳井義実との交際。うーーん、これが現実。



余談
 「結婚できない男」が面白く、この二人がでているならば、面白いのかな?っておもって公開当時少し行きたいとは思いましたが、ちょうどその頃時間的に都合が付かず行かずじまいでした。そしてこの監督の作品である「大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─」 を見て、「歩いても歩いても」を見なかったことに後悔しました。ただし注意なのが、では、「歩いても歩いても」を見て面白ければ、「大丈夫であるように」もお勧めか?と言われれば、申し訳ないがNOと言わせてもらう。こちらの映画は私の感想を見てもらえば多少わかると思いますが、Cocco自身を表現している映画のため、万人受けは限りなくしないと思います。そのため、この監督好きな方の感想ではマイナスの方が多かったりしました。しかしこの監督の両作品ともタイプは異なりますが、監督の気持ちがすごく伝わり、何気ない会話での言葉選びもすごく力強い監督だと思いました。私の大好きな監督の一人になりました。