戦場のレクイエム | まろんぱんのあれ

戦場のレクイエム

ストーリー

 監督が真実を元に書かれた原作わずか3ページ作品に感銘を受け製作を決意した中国内戦の映画。1948年の毛沢東と蒋介石との内戦で、その内戦で部下が死に遺体が発見されないため国からは烈士としては認められず、戦争逃亡や失踪扱い。自分の撤退指示が適切ではなかったかもしれない重荷に耐えながら、

なんとか部下の名誉を取り戻すためがんばるチャン・ハンユー (グー・ズーティ)

まろんぱんのあれ-レクイエム

まずこの映画は中国映画でありながら珍しいことに、反日について描かれておらず、自分たちの国の内戦のみに絞っています。また内戦が終われば敵も味方いがみ合うことが少なく描かれていたのは正直驚かされました。それが中国の文化かもしれません。また戦争=悪いもの。という戦争についての善悪についてもそこまで語られておらず、戦争映画でありながら戦争に対する憎悪正義を振りかざすなどもあまりありませんでした。こっちの軍の意見が正しいから従うよりも国がこういう状態だから戦う。もしかしたらこれが多くの兵士の姿なのかもしれないと思いました。実際にも私の戦時体験者のおじいちゃんも似たような感じで、相手国が悪いとかそういったことは言っていませんでした。死についても意味のある死みたいな死に方はあまりしてませんでした。戦争なんだからかっこよく死ぬ訳ではありませんし、そこに意味があるわけでもない。この考え方はガンダムの作者でもある富野さんがよくコメントをしていたと思います。狙ったかどうだかわかりませんが、この映画のCMのナレーションもガンダムのナレーション役でも有名な永井一郎さん。ドキドキみんな生きるために必死です。兵士には宗教や政治なんてものは無いように感じます。そんな展開にリアリズムを感じ感銘しました。


 戦争シーンも飛行機や戦車などがメインではなくあくまでVSです。この映画ははっきりいってグロイシーンは多いです。監督も戦争の残酷さを伝えるためこういったシーンの描画があるとコメントしています。そのため、こういったシーンに弱い方は辛いかもしれません。しかしそれ以上の物を感じることができるのではないかと私は思います。
また役者もあまり有名どころを使っていません。まぁ有名どころがいたとしても私は中国俳優は知りませんから。主人公もそこまでかっこよくありませんが、そこがまたリアリズムを深めよい味を出しています。

結論

ラッパが印象的。

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