双子を無痛分娩で産んだ話3
あと、やはりお産の進みが遅い。長男の時も時間がかかったので、遅いタイプなのだからある程度まで我慢してから麻酔してもらったらよかったのかな…
夕方になると麻酔を切って、食事を取れるようにしてもらったりしていたかな。
3日目の午後、ようやく子宮口が8cmに。
出産するには10cm開かないといけない。
赤ちゃんはずっとお腹の中で元気で、心音が落ちるようなこともなかったのが救いでした。
分娩室に入り、モニターで陣痛の波を確認。やはりお産が進まない。
息子の時に、破水してから一気にお産が進んだことを思い出します。
先生が、赤ちゃんの位置や胎胞?という膜を確認しながら人工破膜してみようか、と。
器具が入る時、すごい違和感で麻酔が効いているので痛みは感じなかったけど、絶対今のでオシモ切れたよね?って思いました。
ざぁっと温かい液が出ていくのを感じて
お産が進み始めます。ずっと開かなかった子宮口がいよいよ10センチに!
モニターで陣痛の波を確認しながらいきむ。
医師、助産師、麻酔科医、夫、母。
(もしかしたら小児科医の先生もいたのかな…)
たくさんの人が見守ってくれている。
特に麻酔科医の先生とは世間話をしながらお産を進めていて、
麻「どうしてうちの病院選んだんですか?」
私「無痛分娩の症例数が多かったからです」
麻「なんか無痛分娩教室の時、質問がするどくてあなたのこと医療関係者かなーと思ったよ!」
私「なんかすみません
秘書ですが病院で働いています」
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
私「24時間無痛分娩できるってすごいですよね!」
麻「ちょうどこの体制を整えたところだったのよ!あなたいいタイミングだったね!」
和やかな雰囲気でお産が進んでいて、前日に隣の分娩室から聞こえるお産中の妊婦さんの叫び声を聞いていたので、その対比がすごくて…硬膜外麻酔でのお産ってこんなに苦しくないんだ、と思いました。
それでもいきむ時は力が必要です。いきんでもいきんでも中々出て来ず、吸引分娩に切り替わりました。
先生が赤ちゃんの頭を吸引する器具をつけつつ
モニターを確認しながら、陣痛の波にのります。
助産師「はい、いきんで!」
私「うー!」
母が、「こっちもいきんでしまいそう」と。
助「もう出ますよ!あと一息!」
私「うー!」
夫が頑張れ頑張れ!と頭上で一緒にいきんでいるのを感じたその時
産まれたー!!
ずるん、と長女が引きずり出されました。
血まみれだし、本当にずるん、という感じだったので、夫が一瞬うぉっと言うのが聞こえました![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
すぐにカンガルーケア、ぴたっと赤ちゃんの頬と私の頬が助産師によってくっつけられます。
私「やっと会えたねー!」
夫が、私の頬についた血を拭ってくれる。
分娩室には、まだ緊張が漂っていてすぐさまエコーでもう1人の赤ちゃんの位置を確認。
詳しくはないですが、第一子が娩出されたことで次の子の位置が変わってしまう事がある。逆子になってしまったり、位置が悪ければ帝王切開に切り替わる事もある。
助産師「頭位です!」
また人工破膜したのか、自然と破水したのかは覚えていません。
でも、2人目はすぐに出て来てくれ、出生時間も4分ほどの差でした。
赤ちゃんは体重を測られたりして、2人同じコットに入り母が写真を撮ってくれます。
クールな夫が、涙ぐんでいるのがわかりました。
ああ、私はこの涙が見たかったんだ…
ふと急な吐き気に襲われて、渡された袋に、横になったまま吐きます。吐き気が少しおさまり、母が「胃に物が入ってないから吐いたのかも」と。
昔から胃酸過多気味で、空腹に弱かった私。そうなのかなぁとぼんやり考える。(違いました)
でも、まだ気は抜けません。胎盤がスムーズに出るかも心配なところ。
無事胎盤排出がスムーズに行われた…と思ったその時、ダバダバダバッと液体が…
何かのモニター音。
意識が飛びかける。
気分が悪い。
また吐き気がする。
上から何者かに押さえつけられているようで、息ができない……!
「血圧低下!」
「輸血準備!〇〇呼んできて!」
バタバタと分娩室の空気が変わり、沢山の人が集められている。酸素マスクをつけられるが、息が出来なくて苦しい、外してしまうが、我慢してつけるように諭される。
呼びかけられる声、ドラマみたいだなと頭のどこかで考えている。
つづきます