叔父が投資をしていることを知ったのは、会社を辞めた後だ。 


昔からコーヒーと読書が好きな言葉に「一緒にカフェをやらないか?」と誘って来たのだ。


 「そんなお金ないよ。」

 

「お金ならそんなにいらない。僕の配当金から出す。」 


「配当金?それってあの株の?」 


「そう」 


「叔父さん、ギャンブルをしているの?」


 心配で泣きそうになった言葉に、叔父さんは黙って一冊の本を差し出した。


 図書館で借りてきた、使い込まれた本。


 何度も人から人へ、読み継がれて来たようだ。 


「漫画…?」


 「これが一番読みやすいと思って。僕のおすすめだ。」 

表紙にはこう書いてある。『世界投資家列伝』