天賞堂プラの16番 スハ32が完成しましたので、こちらでも完成報告を書いておこうと思います。
 
 確か2021年の暮れに再生産されたと記憶しており、その折にスハ32、スハフ32をそれぞれ1両ずつ購入していました。我が家が目指すのは1950年代仕様ですから、二両ともSG・原型扉です。天プラのスハ32系列、以前はぶどう色1号の設定もあったのですが、2021年のときはぶどう色2号のみになってしまいました。近年のKATOの客車やHOのEF58が青色ばかり再生産されるようになっている現象と同じく、古い仕様は売れなくなっているのでしょうね。
 
 さて、2年半ほどぶどう色2号のまま放置していたのは、ひとえに窓をマスキングする手間を恐れてのことでした。ただ、実際にやってみると大したことはなく、両面合わせても1時間少々で仕上げることができました。
 
 
 
 

 

 

 基本的には製品をバラして塗り替えただけの、素組みならぬ素塗りです。我が家の16番の三等車では初の半ツヤクリアをかけてみましたが、ぶどう色1号とよくマッチしています。オハ35軍団も、一部レタリングを修正のうえ、クリアを吹いておこうと思います。

 

 屋根はN時代から愛用しているクレオス40:ジャーマングレーをベースに、つや消し黒やら、ウッドブラウンやらを混ぜでより色調を落としてから吹き付けました。やや遠くから吹き付けることで、キャンバス屋根特有のザラつきを表現しています。

 

 ベンチレーターは、今までは屋根よりやや明るいグレーで塗っていたものの、昭和31年の国鉄の色見本(数年前のTMSに掲載)によると「黒」とのことだったので、つや消し黒で塗りました。なんとなくですが、こちらの色のほうが腑に落ちる感じで、オハ35のほうも、いずれベンチレーターを塗り直すつもりでいます。

 

 ちなみに今回の加工は1週間程度で終わりましたが、一部手を入れた箇所もあるので、それをお目にかけようと思います。

 

 

右が製品状態のスハフ32ですが、台車周りがスカスカで、向こうが見えてしまっているのがやや気になりました。今回の塗り替えでは、t1.2プラ片をボルスターの左右に貼り付け、簡易的ながら、枕梁を模して、シースルーを防止しています。それから銅色が目立つ集電板も、表面をつや消し黒で塗っておきました。

 

 

 
 

 
給水・検水栓は製品にもプラ製のものがついていたのですが、接着が甘く、片方が脱落してどこかへ行ってしまったので、自作しました。最初はKATOのオハ35に倣ってプラ材でまとめたものの、実物はかなり薄いことから、真鍮板、洋白板などをハンダ付けして作り直しました。


 

 

 

 

コックやハンドル類は表現していないごく素朴なものですが、水槽へのパイピングと合わせると、なかなかのリアリティが出て満足しています。

 

 これで我が家のぶどう色1号客車シリーズに狭窓が加わり、編成の幅も広がった気がします。ダブルルーフ車がいないので、次はMAXモデルのスハ32かジュニア模型のオロ31辺りに取り組もうかと思っています。ハフが不足気味なので、どちらをやるにせよ、同時並行で天プラのスハフ32、できればトラムウェイのオハフ33未塗装キットも塗ってしまいたいところです。

 

 

 もっとも、貨車類を充実させたいというのもあるので、貨車、客車、貨車・・・という具合に、交互に作っていくほうが、気分転換にもなっていい気がします。となると次は積んでいるツ2500やワム50000辺りですが、客車であれ貨車であれ、コンスタントに完成できるようにするのが第一ですね。