アパートの前に着くと、部屋には灯りが
灯っていた。

ニューヨークで最初に一緒に
暮らしたアパート。

ヨンゴルはここには辛い思い出しかないから
同じ部屋を借りることを拒んだが、ガヨンは
譲らなかった。

「借りるなら、絶対ここ!」

そう意気込んで、部屋を借りようとしたら、
以前借りていた部屋にはすでに住人がいて、
向かいの間取りが真逆の部屋しか空いてなかった。

ガヨンは、

「以前が辛い事しかなかったんだから、
真逆の間取りの部屋なら幸せな事
しかないと思わない?」

とヨンゴルを説得し、以前借りた部屋の
向かいの真逆の間取りの部屋を借りたのだった。

アパートの前でガヨンが灯りのついた窓を
眺めていると、
ポケットの携帯が鳴った。

「ガヨン、学校の課題は終わったのか?
早く帰って来いよ。腹が減ったし、
料理が冷めるぞ!」

ガヨンを待ってお腹がすいた
ヨンゴルからだった。

「今、アパートの目の前よ!」

そうガヨンが答えると、部屋の窓を開けて、
ヨンゴルが窓から顔をだした。

「何でそこに立ってる?
雪が降ってるじゃないか。
早く上がって来いよ。冷えるぞ!」

と言って窓を閉めた。

(雪は積もるかもしれない。
ホワイトクリスマスになるかしら。)

ガヨンは心の中でそうつぶやくと、
ヨンゴルにプレゼントする
ワイシャツを
ギュッと胸に抱きしめて、
ヨンゴルの待つアパートの階段を
急いで駆け上がった。


 THE ENDクローバー