傷というのは不思議なもので、
忘れていた傷は、
その傷に関連する、
『ちょっとしたこと』
で、
全てを思い出し、
まるで昨日の出来事かのように、
ジクジクと、
心を疲弊させる。
どうでもいい傷のはずなのに、
嬉しかったあの思い出や、
幸せだったあの頃が、
上書きしてくれることはなく、
何かをきっかけに思い出し、
鬱々とした気分を呼び込んでくる。
傷は、
周りの人たちによって、
かなり癒されていくけど、
その根っこの部分は、
自分が自分で癒すしかない。
そう思うけど、
なかなか難しいんだよな、と、
地球の試練を思い知る。