今年の酷い暑さの夏、外で生まれた保護子猫達にとっては更に厳しい生育環境であり、栄養不良の乳幼児期を過ごした虚弱な体の子達を保護して、栄養を与えながら育てる中、8月に生ワクチンを打った子猫5匹が5日後くらいから嘔吐、下痢、脱水症状、ぐったりとして、何も食べなくて熱もあり、病院に駆け込む状態になりました。

そのうちの1匹が特に重く、生死を分ける状態に陥って夜間入院。
2時間置きに補液や強制給餌等の手当をして貰いました。

幸いに、翌日、生死の境を乗り越えてくれ少しずつ少しずつ回復していきました。

最初に診察してもらった子猫が病院で下痢の為検査したことからパルボ陽性反応が出た事でパルボ陽性騒ぎが起きましたが、生ワクチン接種後たまにパルボ検査で陽性反応が出ることがあり、擬似パルボ症状を来たす事があります。

一見パルボと疑うこともあるようですが、2回目のワクチンを打った後ではパルボはまず考え難いですし、1回目であっても生育環境からパルボとは考えられない場合は生ワクチンからの反応であることが考えられます。

体の弱い子猫や体調の悪い時はワクチンを打つのは止めて体調の良い時にしましょう。

また、糞便中にワクチン由来のウイルスを排泄しても、排泄されたウイルスに病原性は無く感染性はないそうです。
保護子猫は譲渡会にデビューするまで苦労しますねー。