こんばんは😃

まろん  です。


図書館で予約していた本が

ようやく読めました。


道尾秀介氏の「きこえる」です。


これは、革新的なミステリーです。

5つの話が収録されており、

それぞれの話に、

1、2個の二次元コードがついていて、YouTubeで音声が聴けます。

(音声が聞きづらいので、イヤホンを使った方がいい。)


その音声は、

主に

ミステリーのヒントの役割を持っています。

話の最後についている場合は、

答えと言ってもいいかもしれません。

音声を聞いて、

「あー、そういうことか」となります。



以下、

ネタバレになるので、ご注意を。










第一話「きこえる」

これは、最初と最後に二次元コードがあり、

最後の音声が答えです。

犯人が具体的に誰なのかは不明ですが、

「見たことがある気がした。」という文があったので、

夕紀乃の追っかけとか?



第二話「にんげん玉」(実際は鏡文字で)

これは騙されたな。

お笑いのコントみたいな。

どっちの台詞なのかが最後の音声を聞いてわかります。


「セミナーが終わる時間に…ビルに下で待っていてください」

は明らかに寺門徹だから、その声がどの言葉を発しているのかで判明しますね。

最後の刑事さんの台詞、「元教師、元生徒」だけでもわかる人にはわかるかも。

道尾秀介氏の作品は、映像化するとネタバレしちゃうから、できないですよね。


第三話「セミ」

夏の蝉の鳴き声の中できこえる音声だから、

一部の会話しか聞こえなくて友達の星矢くん(ニックネーム:セミ)、勘違いしちゃったんだね。

子どもの頃の録画音声なのに、、録画じゃなくて現実に会話だと思ってしまった。しかもオムツじゃなくて、、心臓が必要だと思っちゃったんだね。

星矢君がの純粋でまっすぐで単純なところはトラブルにもなるけれど、最後には主人公の心を暖かくしたんだろうな。


星矢くんが最後になぜ七五三みたいなパツパツの衣装を着ていたのか私にはわからないのですが、わかる方、いらっしゃいますか?

自分は体が大きいけど、心臓が適合するといいなと思って、体を小さく見せるためでしょうか?


第四話「ハリガネムシ」

これは音声がある必要性を感じないのですが。

音声を聞いて新たな発見はなかった。

文章だけで、全て理解できたと思いますが、

音声を聴く意味があるなら、教えてもらいたいです。


内容的に気持ち悪い。

死体をシャコたちが食べて、

いつもより豊作だったんですよね。

それを食べた田浦の家族。


塾の教え子の盗聴も気持ち悪い。

今話題のDBSに塾が参加するかどうかとあるけど、参加した方がいいんじゃない?

こんな塾講師、怖い😱

でも、盗聴くらいでは対象にならないかもしれない。


最終話「死者の耳」

これは、音声というより最後の映像もセットで答えです。


最後の映像見て、

夫、生きてたのが分かりますね。

起き上がって妻のいるベランダ方に歩いていきましたね。


この話の肝は死んだ順番が、

①夫②妻ではなくて、

①妻②夫だということ。


妻は夫に睡眠薬入りのウイスキーを飲ませようとした。

でも、夫は飲んだふりして倒れていた。ウイスキーが青色で怪しかったから。

夫は眠ったふりをして

妻の不倫相手との会話を全て聞いていた。

その後、夫に不倫のことがばれた妻は自殺した。夫に突き落とされた可能性もあるけど、夫は突き落とす性格ではない気がする。


最後に、夫は自殺。

自分の描いた絵画のような姿勢で。


科捜研で判明したボトルから液体を注ぐ音。

妻が親友の会話中に現場を離れていて、

夫が睡眠薬入りのウイスキーを注いで飲んだ。

なぜあのタイミングで?

録音されるから生きていた証拠にはなるけど、夫の意図が分からん。


というわけで、結構楽しめました。