活火山・雌阿寒ポンマチネシリの火口に下り立つ! |   マリモ博士の研究日記

  マリモ博士の研究日記

      - Research Notes of Dr. MARIMO -
  釧路国際ウェットランドセンターを拠点に、特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」と周辺湖沼の調査研究に取り組んでいます

阿寒湖の南西に位置する雌阿寒岳は、いくつもの火山が集まった複合火山で、そのうちいくつかは今でも活発に活動しています。9月30日、火山や地質の専門家が指導する「めあかん自然塾」に参加して、最高峰ポンマチネシリの火口に立ち入る貴重な体験ができました。

 

前夜(29日)の座学の様子はこちらをご覧下さい(私は、「阿寒カルデラの湖沼群―たぐいまれな淡水生態系の標本庫」と題してお話ししました)。

 

登山途中の小休止で、「山麓に流下した溶岩の上にアカエゾマツやトドマツの森が発達している」との解説を受ける.

 

これも小休止解説.雌阿寒岳の南にそびえる阿寒富士から流出した溶岩の層が見える(写真中央).

 

火口壁の崩落部から一列縦隊になって長径約700mの火口内部に入る.噴火に備えて全員ヘルメットを装着.

 

火口西側の赤沼.火口の中に、さらにいくつもの小さな火口がありあちこちから轟音を立てて噴気が立ち上っている.崖が急で私たちの装備では下りられない.

 

火口東側の青沼.研究者たちはこの機を逃さず水質観測と水のサンプリング.

 

青沼は円形で,この日の直径は33.5m.

 

下山時に望まれた神秘の湖オンネト―.

 

ポンマチネシリ山頂で(火山塾提供).火口見学後,2班に分かれ,私たちは山頂を経て野中温泉口に下山.

スタッフの皆さん,参加者の皆さん,たいへんお疲れ様でした.