こんにちは。
本日の話題はフランスのUTAのDC-10になります。
UTAの1/400のモデルはこちらのジェミニから出ている機体を含めて2モデルだけがリリースされており、もう一方はF-BTDBというレジの機体でアエロクラシックスが
2012年に商品化しています。
ジェミニが商品化したF-BTDE機はフランス模型取り扱い店のSocatec France向けに作られたモデルです。
中古で見掛けるのはこのF-BTDE機の方が多めですね。
アエロクラシックス製の機体はやはり生産機数が少ないので、中古市場では滅多に見掛けないです...。
UTAはDC-10を計7機導入し、アメリカ、アフリカ、カリブ海諸国や南太平洋地域に
飛ばしていました。
UTAのDC-10と言えば、どうしても1989年9月に発生したUT772便、N54629機が
乗客が持ち込んだスーツケースに仕込まれた爆弾が爆発してサハラ砂漠に墜落をしてしまった痛ましい事故がありました....。
さて、パリから成田を経由してタヒチのパペーテまで飛んでいたUTAでしたが、この
レジの機体も成田で見掛けることができました。
1974年1月にリースで同機を導入し、当時のレジはN54639でした。
1983年10月にF-BTDEにレジが変更されて以後最後までこのレジで飛んでいます。
UTAがエアフラに吸収合併された1992年12月に移籍して翌年1993年の3月にはAOMフランス航空に売却されています。
AOM時代はキューバのクバーナに何度かCUBANAのタイトルを付けてリースされたこともありました。
そして更にAOMが2001年に経営悪化によりAir Liberteに吸収されてからは一度また
クバーナにリースされたりもしましたが、2003年よりフランスのChateauroux -Deolsというテストフライトや機体の保管も可能な空港でストアされ、その後スクラップとなっています。