飾らない声


目に映るもの全てが真実だったら

どれほど楽に生きられるだろう


耳にするもの全てが真実だったら

どれほど楽に生きられるだろう


この世は嘘で溢れている

一つの真実を取り巻くように

いくつもの嘘が折り重なり

小さな光を覆い隠す


日々生まれる嘘に

心を苛(サイナ)まれながら

それを見ていることしか出来ない


でもある時ふと気づいた

嘘を減らすことは出来なくても

嘘を増やさないことは出来るって


だから私は

嘘偽りのない真っ直ぐな声で

ただひたすら叫び続ける


みんなそうだったら良いのにな