子どもだった私が見た家族のかたち
私は50代になった今でも、
自分の家庭を「家族」
と呼ぶことに、抵抗があります。
それくらい、私にとって
「家」は安らげる場所では
ありませんでした。
父はギャンブルと借金と暴力。
母は気が強く、
父に殴られて怪我をして
私と弟を連れて家出を何回もした。
そのたびに、もう帰れないんだ
って、思わされていた。
その暴力は私たち子どもに
向けられる時もありました。
それでも「お父さんが謝ったから」
とすぐに家に戻る。
そんなふうに、
母は父から離れることも、
私たち子どもを守ることもなかった。
私はそんな両親の元で、
4歳年下の弟とそこにいるしか
ありませんでした。
空気の重さがいつまで家にはありました。
家族なのに、どこにも逃げ場がない。
それが、私の原点です。

