こんにちは、まろはな院長です。
今日は節分です。
寒い日が続きますが、患者さんの脈は、春に向けて少しづつ変わっています。
不思議なものですね。
今日は痛くない鍼の刺し方の具体的な手順の解説です。
鍼灸師の方以外は、ちんぷんかんぷんのマニアックな内容ですが、興味のある方は是非、熟読してください。
鍼管を使わない、撓入鍼法(とうにゅうしんぽう)と呼ばれる方法の手順です。
刺入するツボが決まったら、押手でツボを1mm以下の範囲で正確に、立体的に捉える必要があります(寒熱虚実に加えて、ツボの奥行、広がり、気の流れの方向・動きやすさ、他のツボとの繋がり)。
刺入の手順
①まずは、押し手を作る前に、ツボの状態をよく観察します。
鍼の適切な太さ、刺入角度、深さ、鍼をツボに近づける速度を判断します。
➁適切な太さの鍼を選び、封を開けて、手指を消毒。
刺入するツボも消毒します。
③ツボに対して左手で押し手を作ります。
押手は左手だけでなく、全身を使って作ります。
立ち位置や姿勢、呼吸を整えることが基本です。
鍼先に念が入らないように、心の力みをとり、無心になって、ツボに全身の感覚を集中し、相手の気の流れに合わせます。
特に、「衛気(えき)」と呼ばれる、体表面を流れる気を良く捉えることが大切です。
④鍼を持った右手(刺し手)を、左手の押し手から誘導するようにツボに近づけます。
相手の衛気の流れに逆らわないことが大切です。
⑤押し手でツボの皮膚をほんの少し引き、そのつっぱった皮膚の上に、鍼先を軽く沿え、ほんの少し鍼をたわませます。
鍼先で衛気を感じていることが大切です。
この時に、刺入後の鍼の深さや角度のイメージが必要です。
⑥押し手で引いた皮膚を緩めると、鍼のたわみが戻り、その力で鍼がツボに刺さります。
真皮を鍼先が破ったタイミングで、最初に押し手で感じた、最適な鍼の深さ、角度に誘導します。
押し手で感じていた気の流れを、鍼先捉まえていれば成功です。
③~④は2・3秒くらい、⑤・⑥はほんの一瞬です。
一発勝負です。
失敗してしまうと、二回目はツボの反応が変わってしまいます。
一回で決めないと、良く効く鍼は打てません。
⑦患者さんの脈の状態と、⑥の時に鍼先で感じた気の状態から、置鍼時間を読み取ります。
一般に、15~20分くらいです。
このすべてを押手で正確に捉え、刺手・押手ともに無心の状態で、一切の誤差無く、スムーズに左右の動きを連動させることができれば、痛みのない鍼ができます。
不思議ですが、ツボに鍼が吸い込まれるように入っていきます。
ただ、無心になるのが何より難しい。鍼を手に持つとあれこれ考えてしまいがちです。
そうなると、相手の衛気の状態を無視して、自分のやりたいように鍼を刺してしまいます。
衛気の状態から、相手の身体が望む刺し方を感じ取って、実践する。
それだけのことが何より難しいのです。
鍼を扱うための基礎的なトレーニングや、自身の癖に気づいて、その度に修正することを何度繰り返し、積み重ねていく必要があります。
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