
突然、長年の友人からの
ラインのお友だち登録が
私の携帯に入った
彼女は闘病中で
携帯もままならない状態のはず
きっと携帯を打てる位
回復したのかな
と、すぐ返信を

待っても返事はありませんでした
昨日、彼女が亡くなったことを
知らされました
あの携帯の連絡が
入った一時間前に

誰が?
彼女のお母様から
その真実を
彼女の長女さんが
お母さんの携帯で
ラインを登録し
彼女の携帯に入っていた
友人達に
一斉に知らせたんです
無言だけれどね
娘さんの叫び声が
聞こえてきた気がした
何かを残したかった
そんな気がする。

娘さんにラインしたよ
お母さんにラインつないでくれて
ありがとうって
あなたのお母さんのこと
大好きだよって
高校生の多感なお年頃
ラインをしても
めったに返事をくれない彼女から
直ぐ返事をくれたよ
ありがとうございます
と、一言だけ。
四人のお子さんを持った
シングルマザーの彼女
今日、彼女の希望通り
お別れ会として
さよならをします
いっさいの贈り物も
受け取らないとの
彼女らしい
最期の時間を過ごします
最期のライン
悲しかったけれど
嬉しかったよ
