あれから約一週間。
そろそろ、気力、体力的に限界だ。
この件も、親友のあーちゃん以外には、
誰にも話してない。
私は犯人を探すため、誰よりもクラスで1番
早く学校に来ているはずなのに、なぜ犯人
を見つけることができないのか?
てか、犯人は同じクラスなのか?
私の机を知っているというなら、やはり
同じクラスなのか?
もし同じクラスなら、全然検討もつかない。
だってこのクラスの雰囲気も、クラスメイト
達も、みんな優しくていい子達だから。
はぁ。謎だらけだ。
あたしが朝一番に来ているはずなのに、なぜ
その時にはもう犯行に及んでいるのか?
あれ?
もしかして、あたし、1番じゃないのかも。
そう言えば、『部活の朝練』というものが
あったはずだ。
うちのクラスにも何人か朝練の子達はいる。
いよいよ、犯人にたどり着けるのか?
それがわかった瞬間、なんだか急に怖く
なってきた。
桜子、心の準備はオッケーか?
もう謎だらけだ。
もし、下校時に犯行に及んだなら、絶対に
先生に見つかるはずだ。
やはり、朝一に誰かがわざわざやっている
に違いない。
よし!決めた。
今日より、30分早く起きて学校で
見張ってよう。
絶対に、逃さないから。