駅の階段をスタスタ歩く人が見えた。
近眼と薄暗い中で、よく彼女は見えなかった
が、遠目から見ても、スタイルがよく、色白
の黒髪のロングヘアーな女性だとは思った。
私は、車からトコトコで出ていき、笑顔で
ひかるさんに、挨拶をした。
『はじめまして。桜子です。』
ひかるさんは、笑顔で『いつも兄がお世話
になってます。』とめちゃくちゃ可愛い顔
で言ってきた。
いやいや。
嘘だろう。
まさかこんなに、美人だなんて。
兄はこんなんなのに、妹さんは、誰もが
認める美人さんだ。
なんだか、ガッカリした。
こんなに完璧な妹さんが彼にいる事に。
そういえば、ひかるさん、地元の『ミス〇〇』
だった。
ミス〇〇!!
確かに、この容姿なら、堂々と言える。