初デートは、映画鑑賞で終わった。


映画の内容より、彼のジャージ姿が私には

ショッキングすぎて、映画の内容なんて残念

ながら、何一つ頭に、入って来なかった。


こんなに集中できなかった映画鑑賞は、初め

てで、ある意味貴重な体験だった。


ずっと映画最中に思っていた事は、デート

初日に、別れる事は可能なのか?という事。


だめだ。だめだ。


初日にそんな事を考えてしまった自分に反省

しながら、やはり、服装は大切だと思って、

勇気を出して彼に伝えた。


『あのさ、ゆーちゃん、今日のデートは

なんでジャージだったの?いちをさ、デート

だから、ジャージじゃない方が、素敵だと

思うんだけど、、』と。


ゆーちゃんは、笑いながら『お母さんが今日

着て行こうと思っていた、ジーパンを洗濯し

ちゃってて、このジャージしか、着ていく服

がなかったんだよ。本当に洋服がこれしかな

くて、ごめんね』と、謝ってきた。


おー。そうだったのか。


理由はわかったが、そもそもジーパンが

1着しかないなんて、やばくないか?


友達の時は、服装なんて、なんとも思って

いなかったが、いざ彼氏になった瞬間に

めちゃくちゃゆーちゃんの服装が気になり

だした。


よし!ならば、私が彼のスタイリストに

なろうじゃないか!


ゆーちゃんには、私から『ゆーちゃんを

もっとカッコよくしたいから、次のデート

は、一緒にお買い物に行こう!』と、誘った。


ゆーちゃんは喜んで、『うんうん。ありが

とねー』と、素直にうなづいた。


よし、次のデートは、買い物だ!!


ゆーちゃんを、私好みに変えて行こう。