私は、元彼とお別れして、もう誰とも恋は
したくないし、できないと思っていた。

私は彼が大好きすぎたから、別れてから彼
との写真や、手紙、もらった指輪、全てが
捨てられずにいた。

主人とは幼稚園の頃から同級生で友達だった
ので、私がなぜ、彼と泣く泣くお別れをしな
ければならなくなった理由を知っていた。

その時の主人には、彼女がいて、そののろけ
話も散々聞かされていた。

それから1年経ち、やっと元彼を忘れる覚悟
ができたので、元彼との思い出の全てを捨て
れた。

そんな時、主人から連絡がきて『今からみ
んなでゴルフの打ちっぱなしに、行かない?』
との誘いだった。

ちょうど暇だったから、『お迎えお願いします』
と丁寧にお願いした。

主人からは『了解』と元気な声で言われた。

早速、主人が迎えに来ると主人の開口一番の
言葉が『俺、彼女に振られたわ』であった。

『は?なんで?えー?』と私が言うと、主人
が、『元彼女に好きな人が出来たから、振ら
れたんだ』と、今にも泣きそうな顔で言って
きた。

その時の私は心から可哀想な人だなって
思ってました。