就職氷河期の人々は今? | Chez Nous 

就職氷河期の人々は今?

先日、テレビを観ていたら、今年の学生の就職難について話していました。
今年はかなりの就職難で、学生さんは苦労しているとのこと。
話は、バブル以降の就職氷河期の話へ。
就職氷河期に、就職できなかった人々が、いまどのような生活を送っているか‥
30歳~35歳くらいの男性、数人の生活や仕事の様子などを追っていました。

ある男性は、10年近くも正社員になれず、やっと正社員として仕事が決まった先はコンビニの店長。
正社員として、やっと就職が決まったとき、
自分はこれから、やっと社会人としても一歩を踏み出すことができるんだ‥
と思ったそうです。
でも仕事はとてもきつそうで、労働時間が一日20時間の日が4日続いたこともあるといいます。
そんな勤務を続けているうちに、体を壊してしまった。
でも仕事をやめたくはないと言っていました。次に仕事が見つかるかわからないから‥

ある男性は大学卒業後からずっと、食品工場、自動車部品工場での単純作業をこなしています。契約社員として働いていると言います。何度が転職をするうちに、どんどん条件が悪くなった。
彼は小さなアパートに帰ると、冷蔵庫に、きれいに小分けした食料を、お皿に並べ、夕食を食べていました。
「食事はご自分で作られるのですか?」
との質問に
「ええ、外食や、コンビニのお弁当は高くつくし、体に悪いから。体を壊したら、病院にいかなきゃならないし、仕事もクビになってしまう」
「土日に料理をして、こうやって小分けしておくんです」

「じゃ、もうすぐにでも結婚できますね」
「結婚?そんなのできるわけないじゃないですか。生活も不安定なのに」

私はなんか悲しい気持ちになりました。
なんといったらいいかわからないけれど、永遠に続く螺旋階段を降りていくしかない状況というのでしょうか。
彼は、どちらかというと、能力のある人間に見えました。
冷静に自分の状況を分析し、厳しい状況のなかで、最善を尽くしている人。

ところが、年齢が35歳ということ、転職暦があることなどの、些細な理由で、社会から排除されているように思えてなりません。

就職氷河期に就職を迎えたということだけで、人生そのものが狂ってしまうなんて、なんて理不尽なのだろうと感じました。

驚くことに、その番組に出演していたコメンテーターのひとりが
「こういう人たちを甘やかすのはどうかと思う」
と言ったのです。
こういう言葉を発する人が、公然とメディアに露出している限り、日本は変わらないのかな~

自分と関係のない問題でも、みんな関心をもって議論をしたり、道に出て、抗議をしている国の人々の姿と比較すると、あまりに寒々とした日本の姿に、正直恐ろしさを覚えてしまうことがあります。