自宅へ向かう道を歩いていると、突然、私の目の前をものすごい勢いで何かが走り去りました。
「えっ、今の何?」
遠くから何気なく見えていた景色の中に、猫らしき黒いものがじっとしているのが見えていたのですが……
まさか、その近くにいたのがハクビシンだったとは!
ほんの少し私が近づいたところで、ハクビシンが一気に走り去ったのです。
そして、そこに残った黒いものは……
黒い野良猫ちゃんでした。
このあたりには、野良猫がたくさんいます。
そして、ハクビシンもこのあたりに住み着いているという噂は聞いていました。
もしかして、2匹は喧嘩をしていたのでしょうか。
「ハクビシンは強くて、猫ちゃんたちはいつもやられている」
そんな話も聞いたことがあります。
でも、今の様子を見ていると、猫と何か言い争いをしたハクビシンが、負けて逃げていったようにも見えました。
野良猫を撮影するのが好きな私は、すぐにスマホのカメラをオンにしました。
野良猫を撮影するのは、なかなか難しいんです。
近づこうとしたり、カメラを用意したりすると、すぐに逃げてしまうからです。
ところが、この黒ちゃんは違いました。
大きな声で、ずっと鳴いています。
私が少しずつ近づいても、逃げようとしません。
私の存在には気づいているようなのに、鳴き続けています。
「ハクビシンにやられたのかな……」
そんなことを思いながら、少しずつ近づきました。
でも、逃げてしまったらいけないので、ある程度の距離で立ち止まり、そこからスマホを望遠にして撮影を続けました。
すると……
別の小さな鳴き声が聞こえてきました。
その瞬間、黒猫ちゃんが、くるりと声のする方を振り返りました。
そして、子猫が走り寄ってきたのです。
しかも、そのほんの少し前。
黒猫ちゃんは、子猫が抱きつけるように、ごろんと横になったのです。
「お母さんだったんだ……」
母猫も子猫も、私がいることは分かっていて、何度もこちらを見ています。
それでも、私から逃げようとはしませんでした。
すると、すぐ近くにもう一匹の子猫もいることに気づきました。
少し離れたところを、うろうろしています。
母猫と、最初に駆け寄ってきた子猫は、ぴたりと座って、その子が来るのを待っていました。
そして、もう一匹の子猫が近づいてくると……
3匹そろって歩き始めました。
向かった先は、フェンス。
3匹はフェンスを上り始めました。
まずは、お母さん。
そして次の子が、どうしようかと躊躇していると……
もう一匹の腕白な子が、ひょいっと飛び乗りました。
まるで、
「こうやって上るんだよ!」
と、お手本を見せているようでした。
母猫は、ひょいっと一気に上まで登りました。
でも、子猫たちはそう簡単にはいきません。
前足をフェンスにかけて、後ろ足を途中に引っかけて体を支えながら、
「よっこいしょ」
という感じで、一生懸命に上っていきます。
最後の子も、がんばって同じように上りました。
その間、お母さんは上った先でじっと待っていました。
フェンスの隙間から、しっぽが見えています。
私は最初から見ていたわけではありません。
だから、本当のところは分かりません。
でも、もしかすると……
ハクビシンがやって来たので、母猫は子猫たちに隠れるように促し、自分は子猫たちに近づかないように、ハクビシンと向き合っていたのではないでしょうか。
子猫たちは、一生懸命に隠れていたのかもしれません。
きっと、怖かったでしょう。
そして、子供たちを守ろうとしたお母さんも、きっと怖かったはずです。
どんな世界でも……
母は強いんですね。
偶然出会った、野良猫の親子。
作ったお話ではありません。
目の前で繰り広げられていた、本物の野良猫の親子の世界です。
母猫の本能と、子猫たちの一生懸命な姿に、私はとても感動しました。
こんな素敵なシーンに出会えた私は、本当についています。
そして、この時の様子はYouTubeショートにもアップしました。
写真だけでは伝わらない、親子の動きや鳴き声もぜひ見ていただけたら嬉しいです。
よかったら、こちらもぜひご覧ください。↓
今はもういませんが昔2匹の猫を飼っていました。
黒猫の”はるか”とアメショーMIXのロッキーです。
当時ガラケイでアップした画像が残っているので↓こちらもご覧くださいね。
2つとも画質が良くないです。お許しください。
黒猫と言えば私はこれ!↓








