関心領域 | マローンのレビュー

関心領域




公開初日、午前の一発目の上映行ってきました。
平日という事で、お客さんはまばら
一発目狙って観にくる人って。。一体?
ナチってる人がいたらどうしましょう。。と思ったけど、
8割がた穏やかなご年配。
自分以外にも
熱心なA24ファンが参戦してきたのかな?

なんてそわそわしながらの幕開け。
怖いかな?
アウシュビッツから肉片飛んできたりするかな?
脱走者は現れそう。
A24のホラーモノならヤバい事充分ありうる!
結果、
ほぼ何も起こらなかったストーリー。
仕事熱心なお父さんとそのファミリー。
途中転勤を言い渡され、
モヤモヤする。
妻からは単身赴任してくれ言われる。
最後、仕事評価されてまた戻ってこるねって
普通にありそうな日常ストーリー。
何も起こらない。。ってゆうのが、
逆に?

塀の向側のアウシュビッツ収容所の映像描写はなし。
音声のみ。
時折パーンパーンという銃声。
怒鳴っているのか、
叫んでいるか、
遠くの声。
それは夜通し続く。
(収容者を乗せてくるであろう)機関車の通る音。
焼却炉からのぼる煙。。
非日常と日常の狭間。 
募っていくちょっとした不調
それをストレスと呼ぶにはあまりにも。。
ラスト、オエーってくる
くるよね。

所々にぶっ込まれる、
不穏な映像と
不穏な音響。
さすがA24を感じた。
睡魔きそうになったところで、
突然現れる意味不明な世界。
え?
何これ?
どこ?
一切説明ないからね。
悪夢か現実か
不安にさせてくれる。
アカデミー賞音響でとってますからね。

あと謎にアウシュビッツ収容所跡地の映像が流れます。
ああ、
ここで間違いなく大量虐殺が行われたと突きつけられる。
なぜ?
どうしてそんな事が?
と湧き上がるモヤモヤ。
アウシュビッツで何が?
を知るきっかけとなる一石。
主人公のルドルフ・ヘスは実在してた。
知らなかった。
知らない、
無関心ではいけないよね。
関心の領域は広く。